今日は、前から書きたかったお話で、少し皆さんにも考えていただきたいお話です。。
子供の友達で、小6からうちに遊びにきだしたY君のこと。
Y君は、体も大きく、顔も大人っぽいつくりで、話す内容も、どことなく子供子供していない、
まあ、発育の早い子なんだろうな♪
と思ってました。。
例えば、家電好きで、将来は家電屋さんに勤めたい☆
って、言うから、
当時、家電芸人という方たちが盛り上がっていたから、
「家電芸人になる?」
なんて、冗談を言うとね
「安定がないじゃないですか」
なんて、真顔でかえされたり。
(´∀`)
そんなY君は、意外とおしゃべりで
台所までやってきて、
私に問わず語りを、よくしていた。
そして、料理をみて
『美味しそう!!』
なんて、言ってた。
自称☆神経質らしいんで
人の作ったものは、嫌がるかな?と思ったけど
あげたら喜んでつまむ(笑)
特にお気に入りは、
ホットケーキミックスでつくるドーナツ♪
ドーナツといっても、丸にするのが面倒なんで形はサータ-アンダギ-(笑)
いつも、あれ食べたい!って言う。
「いつもは無理!」
キッパリ!!
そんなY君、割りに裕福なうちの子らしく、うちの3倍くらいあるでっかい家の子。
だけど、
「お母さんがご飯をつくらないんだ…」
と言っていた。。
働いているから忙しいんじゃないの?
なんて言うと、
微かに笑って、
「弟のご飯も、時々、僕がつくる。」
明晰に話すから、そんなに切実じゃないと思っていた。
「えらいね~」
と、褒めていた。。
そんなある日、
「おれ、昨日、家出したんです。
お母さんとケンカになって
僕の話なんて、なんも聞かずに一方的に殴ってきた。
だから、頭にきて一晩中帰らなかったんです。
警察に捕まったけど」
少し爽快に話していたから一種の武勇伝かと感じて、
「勇気があるやん!」
なんて、話していた。
「お母さんはいつもそうなんです。
勉強の事しかいわなくて
僕のキモチは聞いてない。
お父さんは、単身赴任が長くて、
正直、僕のことには無関心なんです。」
一種の甘えとも思ったけど、彼の、安定がないとか、そういうセリフはここから来てるんだな。
と寂しく感じた。
これは、現代病。
人を出し抜くこと意外、なんか教えてるのだろうか…
私たち大人は。。☆
全部、行政まわしにして、近所の大人が包んであげればすむことを
カウンセラー送りにして
挙げ句、病人扱いにしていないだろうか。☆
「脱落した憐れな子」
上手いことだけ言って、
腹の中では、
「うちの子じゃなくてよかった」
と、更に落ちこぼれないように厳しく追い詰めていないだろうか。☆
その後しばらくして、彼は遊びにきた帰りに
「今日は夕食ないから。何食べようかな…」
と、呟いたから、
うちにあった頂き物のレトルトのカレーを持たせた。
すごく喜んだ。。☆
次の日。
お昼頃、「〇〇くんいますか?」
と遊びにきた。
私は、草むしりをしながら
「あ~まだ部活よ。
あと一時間もしたら、帰ってると思うよ」
と、軽く答えた♪
一旦帰ったかと思ったらすぐ戻ってきて
玄関の塀から、顔を半分出して
「昨日のカレー。
美味しかったです。
ありがとうございました」
と、恥ずかしそうに丁寧に伝えてきた。
「あ~、レトルトでごめんね♪
じゃあ、後でまたね~」
と軽く言った。
彼は、その日こなかった。
その後すぐに、不登校になった。
学校はおろか、近所でだれひとり見かける事はない。
一切の姿を消し、友達との連絡さえしていないと皆、言ってる。。
1人だけ、見かけた。という子がいて、話を聞くと
すごく痩せてた。
という事だった。
もしかして、、投薬してるのかもしれない。
あの日に、塀から顔を半分だけ出してお礼を伝えた彼に、
他に言うことはなかったかな…
と、いつも思う。