不登校になった子の訴え。 | シン・135℃な裏庭。

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今日は、前から書きたかったお話で、少し皆さんにも考えていただきたいお話です。。


子供の友達で、小6からうちに遊びにきだしたY君のこと。


Y君は、体も大きく、顔も大人っぽいつくりで、話す内容も、どことなく子供子供していない、


まあ、発育の早い子なんだろうな♪


と思ってました。。


例えば、家電好きで、将来は家電屋さんに勤めたい☆


って、言うから、


当時、家電芸人という方たちが盛り上がっていたから、


「家電芸人になる?」


なんて、冗談を言うとね

「安定がないじゃないですか」


なんて、真顔でかえされたり。


(´∀`)


そんなY君は、意外とおしゃべりで


台所までやってきて、


私に問わず語りを、よくしていた。


そして、料理をみて


『美味しそう!!』


なんて、言ってた。


自称☆神経質らしいんで

人の作ったものは、嫌がるかな?と思ったけど


あげたら喜んでつまむ(笑)


特にお気に入りは、


ホットケーキミックスでつくるドーナツ♪


ドーナツといっても、丸にするのが面倒なんで形はサータ-アンダギ-(笑)


いつも、あれ食べたい!って言う。














「いつもは無理!」

キッパリ!!




そんなY君、割りに裕福なうちの子らしく、うちの3倍くらいあるでっかい家の子。


だけど、


「お母さんがご飯をつくらないんだ…」


と言っていた。。


働いているから忙しいんじゃないの?


なんて言うと、


微かに笑って、


「弟のご飯も、時々、僕がつくる。」


明晰に話すから、そんなに切実じゃないと思っていた。


「えらいね~」


と、褒めていた。。


そんなある日、


「おれ、昨日、家出したんです。


お母さんとケンカになって


僕の話なんて、なんも聞かずに一方的に殴ってきた。


だから、頭にきて一晩中帰らなかったんです。


警察に捕まったけど」



少し爽快に話していたから一種の武勇伝かと感じて、


「勇気があるやん!」


なんて、話していた。


「お母さんはいつもそうなんです。


勉強の事しかいわなくて

僕のキモチは聞いてない。


お父さんは、単身赴任が長くて、


正直、僕のことには無関心なんです。」




一種の甘えとも思ったけど、彼の、安定がないとか、そういうセリフはここから来てるんだな。


と寂しく感じた。


これは、現代病。


人を出し抜くこと意外、なんか教えてるのだろうか…


私たち大人は。。☆


全部、行政まわしにして、近所の大人が包んであげればすむことを


カウンセラー送りにして

挙げ句、病人扱いにしていないだろうか。☆




「脱落した憐れな子」



上手いことだけ言って、

腹の中では、


「うちの子じゃなくてよかった」


と、更に落ちこぼれないように厳しく追い詰めていないだろうか。☆




その後しばらくして、彼は遊びにきた帰りに


「今日は夕食ないから。何食べようかな…」


と、呟いたから、


うちにあった頂き物のレトルトのカレーを持たせた。


すごく喜んだ。。☆




次の日。


お昼頃、「〇〇くんいますか?」


と遊びにきた。


私は、草むしりをしながら


「あ~まだ部活よ。


あと一時間もしたら、帰ってると思うよ」


と、軽く答えた♪


一旦帰ったかと思ったらすぐ戻ってきて


玄関の塀から、顔を半分出して


「昨日のカレー。


美味しかったです。


ありがとうございました」


と、恥ずかしそうに丁寧に伝えてきた。


「あ~、レトルトでごめんね♪


じゃあ、後でまたね~」


と軽く言った。




彼は、その日こなかった。


その後すぐに、不登校になった。


学校はおろか、近所でだれひとり見かける事はない。


一切の姿を消し、友達との連絡さえしていないと皆、言ってる。。


1人だけ、見かけた。という子がいて、話を聞くと


すごく痩せてた。


という事だった。


もしかして、、投薬してるのかもしれない。



あの日に、塀から顔を半分だけ出してお礼を伝えた彼に、


他に言うことはなかったかな…


と、いつも思う。