静かなカリスマの背中。 | シン・135℃な裏庭。

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数日前のブログで、大好きで非常に感銘を受けていた前の支店長について軽くふれて、思い出したので、


お礼の気持ちも兼ねて、私の気持ちを書き記しておこうかな…


支店長は、私の会社に吸収された小さなメーカーの社員さんでした。


ほんの数人と、事務所の片隅で細々と仕事をされていました。


物静かで地味でアピール力もないおじさん♪(笑)

私は基本、直行直帰ですので


挨拶程度しか交流がありません。


しかし、その小さな会社が持ってきた商品は、素晴らしい逸品で


少しずつ少しずつ、販売経路を拡大していきつつありました。


私は、パートですが、割りに遠方に行き、


遠方のお店の方々にとてもよくしていただいておりました。


ど田舎のお店もね☆


すると、不思議な事が起こりはじめておりました。


田舎の、捨ての(笑)お店さんが


『〇〇さんによろしく言っといて』


だの、


『〇〇さんが来てね、丁寧に商品説明してくれたよ♪

頑張って売るよ!』


だの、、


あの片隅のおじさんの名前がとにかく出てくる☆

しかも、みんな、何らかのスイッチが入ったようにやる気満々で、おじさんのこと、らぶドキドキみたいな表情w(゚o゚)w


問い合わせをおじさんとしながら


なんとなくわかるような気持ちがしてきた。



おじさんは、この商品に命をかけている。☆


田んぼや山の中のポツンと佇む潰れかけのお店にも


1人で向かい、相手が1人でも100人でも


まるで人体を宇宙のように把握しているかのような、


縦に切ろうが横に切ろうが、斜めに切ろうが、よどみなく説明し、尚且つ、最高のテンションにもっていかせることをやっちまうのだw(゚o゚)w



私は、密かに、おじさんへの問い合わせを受けると喜んだ♪


おじさんは、時々、


「あんな遠方まで足を運んでいてくれてありがとう」


と地味に言った。


他の営業さんに廻すと資料をおくるだけだった。


おじさんは、野心家だった。



目標!〇〇〇〇円!



みたいな数字を鼻で笑った。


『俺は、全市民に飲んでもらいたい。


そのくらい素晴らしい商品なんだ』と。



やるな~~~



口笛がでるほどの爽快感♪


私は、おじさんのことを密かに



『トリカブト』



と呼んでいた(笑)


最高の詐欺師にもなれるな☆と尊敬していた。



そんなおじさんは、


あっという間に支店長になった。


地味にポツンと置いてあった商品は


名だたる企業さんのトップ推奨品に次々に選ばれていった。


支店長自らあちこちで勉強会を開き


渦をまきはじめ、


全国で九州はダントツの売上をあげていった。。


支店長になってしまうと業務が変わる。


前のように個店まわりなどできないはずなのに、

『あなたがあの店で、私の事を話してくれているでしょう?

ありがとうね』


え――そんなこと~?


『そんなことじゃないよ。


それはとっても大切なことなんだよ。』




支店長が在任中、とある人間関係の大変なトラブルがあった。


その内容は書かないけど

支店長は私を呼び出し、こう言った。



『あなたにしか、お願いできないから。


どうしても私の目の届かないところがある。


あなたは、私が見るに、公平な目を持っている。

何の利益もメリットもないお願いで申し訳ないけど、


何か、またそういう空気になったら、止めて頂きたい。


評価にも、給料アップにもならなくて申し訳ないが


あなたにしかお願いできない。』





支店長との約束。



今はいないけど、



ちゃんと守らなきゃな…


尊敬するひとの言葉は、


天から聴こえるような気がする。☆