数日前のブログで、大好きで非常に感銘を受けていた前の支店長について軽くふれて、思い出したので、
お礼の気持ちも兼ねて、私の気持ちを書き記しておこうかな…
支店長は、私の会社に吸収された小さなメーカーの社員さんでした。
ほんの数人と、事務所の片隅で細々と仕事をされていました。
物静かで地味でアピール力もないおじさん♪(笑)
私は基本、直行直帰ですので
挨拶程度しか交流がありません。
しかし、その小さな会社が持ってきた商品は、素晴らしい逸品で
少しずつ少しずつ、販売経路を拡大していきつつありました。
私は、パートですが、割りに遠方に行き、
遠方のお店の方々にとてもよくしていただいておりました。
ど田舎のお店もね☆
すると、不思議な事が起こりはじめておりました。
田舎の、捨ての(笑)お店さんが
『〇〇さんによろしく言っといて』
だの、
『〇〇さんが来てね、丁寧に商品説明してくれたよ♪
頑張って売るよ!』
だの、、
あの片隅のおじさんの名前がとにかく出てくる☆
しかも、みんな、何らかのスイッチが入ったようにやる気満々で、おじさんのこと、らぶ
みたいな表情w(゚o゚)w問い合わせをおじさんとしながら
なんとなくわかるような気持ちがしてきた。
おじさんは、この商品に命をかけている。☆
田んぼや山の中のポツンと佇む潰れかけのお店にも
1人で向かい、相手が1人でも100人でも
まるで人体を宇宙のように把握しているかのような、
縦に切ろうが横に切ろうが、斜めに切ろうが、よどみなく説明し、尚且つ、最高のテンションにもっていかせることをやっちまうのだw(゚o゚)w
私は、密かに、おじさんへの問い合わせを受けると喜んだ♪
おじさんは、時々、
「あんな遠方まで足を運んでいてくれてありがとう」
と地味に言った。
他の営業さんに廻すと資料をおくるだけだった。
おじさんは、野心家だった。
目標!〇〇〇〇円!
みたいな数字を鼻で笑った。
『俺は、全市民に飲んでもらいたい。
そのくらい素晴らしい商品なんだ』と。
やるな~~~
口笛がでるほどの爽快感♪
私は、おじさんのことを密かに
『トリカブト』
と呼んでいた(笑)
最高の詐欺師にもなれるな☆と尊敬していた。
そんなおじさんは、
あっという間に支店長になった。
地味にポツンと置いてあった商品は
名だたる企業さんのトップ推奨品に次々に選ばれていった。
支店長自らあちこちで勉強会を開き
渦をまきはじめ、
全国で九州はダントツの売上をあげていった。。
支店長になってしまうと業務が変わる。
前のように個店まわりなどできないはずなのに、
『あなたがあの店で、私の事を話してくれているでしょう?
ありがとうね』
え――そんなこと~?
『そんなことじゃないよ。
それはとっても大切なことなんだよ。』
支店長が在任中、とある人間関係の大変なトラブルがあった。
その内容は書かないけど
支店長は私を呼び出し、こう言った。
『あなたにしか、お願いできないから。
どうしても私の目の届かないところがある。
あなたは、私が見るに、公平な目を持っている。
何の利益もメリットもないお願いで申し訳ないけど、
何か、またそういう空気になったら、止めて頂きたい。
評価にも、給料アップにもならなくて申し訳ないが
あなたにしかお願いできない。』
支店長との約束。
今はいないけど、
ちゃんと守らなきゃな…
尊敬するひとの言葉は、
天から聴こえるような気がする。☆