街中を仕事で廻るとき、
とあるファッションビルの地下駐車場に車を停める。
そこの駐車場は、案内係のスタッフさんが、
皆、若くてテキパキと誘導する。
その中で、1人、すごく目をひく若いお嬢さんがいる。
ご存知のように、地下駐車場は
独特のムッとするような熱気に満ちていて、
この暑さの中、地上の照りつけるような熱とはまた違った
体力を奪うような職場である。
たいへんだ……
そのお嬢さん、いつ行っても
すごくよく通る大きな声で誘導し、
いつもスマイル♪♪
空きがあるかどうかの確認の為に走り回っている。
いつも、感心していたので
『熱いのに、元気ですごいですね♪』
な~んて、お話した。
一度だけ言葉を交わした。
この前、また仕事で停めた。
あっ♪こないだの♪
みたいに会釈した。
帰りに、精算しようとしたら
駐車券がな~~い


お姉さん、走ってきた

『駐車券なくなったみたいで』
『う~困りましたね…
何時頃入庫されましたか?』
たぶん、いけないことなんじゃないかな?
少し、動揺していた。
『たぶん。〇時頃です』
その時、お姉さん、
急にひらめいたみたいに
『ちょっと、事務所の着信履歴みてきます!
ちょうど入ってこられたころ
電話がかかってきたのを思い出しました♪』
ポニーテールをゆらしながら
事務所へ走った。。
『わかりましたよ!!
〇時〇分です!』
テキパキとその時間で処理してくれた。
駐車券なくしたら、結構な出費になってしまう

そのお姉さんの鮮やかな対応に惹かれた…☆
この蒸し暑い最中、
めんどくさい素振りひとつ見せなかったな…
『覚えてましたから。
嬉しくて☆』
私が、声をかけたのが嬉しかったそうだ。
私も、今日、嬉しかった♪
そして、勉強になった…☆
えらい人の話ばかり聞かなくても、
そこいら中に、ステキな人はいるよ…☆
『また、お待ちしてます♪』
彼女は、にこやかな笑顔で
ポニーテールを揺らしていた♪