中学生の時に、
「特殊学級」ってあった。
いっこ下のA君。
ひょろっと背が高くて、
色白で可愛らしい顔をしていた。
なんで、そこのクラスなのかは、
友達でもないし、知り合いでもないから知らないけど、
あまり、しゃべらずに、人と目を合わすのが苦手のように見えた。。
時々、
なんだか、派手に暴れていたみたいで
ふらふらと一人でさ迷っている姿が印象に残っていた。
ただ、そんだけ。だった。。
高校に入ったある日、
たまたま休みかなんかで
遊びに行こう♪ってルンルンしていたら、
母が
「あら~今日は、植木屋さんがくるのよね~
お母さんは、ちょっと用事があるから、
あなた、悪いけど、
10時と3時に必ず、
お茶とお菓子を出しといて☆」
え~~~~~(`ε´)
母は、こういうのにうるさい人なんで
反論しても無駄だと思い
渋々家で待機することにした。
女子高生くらいって、
「あら~お茶でもど~ぞ~」なんて言うの、
すごく苦手なんだよね(笑)
(あ~~めんどくさいことになった(-_-))
と、ふて寝していたら、
植木屋さん。来ました。
恥ずかしいから、レースのカーテン閉めていた。
(あれ?今日は、えらく若いお弟子さんがいるのね☆)
植木屋さんとは、長いお付き合い。
いつもは寡黙なおじさんと、
その奥さんでやっている。
で。10時♪
ドキドキしながら、
カルピスとお菓子を出した。
そこで、はっとしたw(゚o゚)w
あのA君だったのだ☆
A君とお父さんは、
ほとんどしゃべらずに
また、仕事をはじめた。
A君は
中学の時からすると
びっくりするほど逞しくなっていて、
お父さんの仕事を黙々と手伝っていた。
二人の間に会話はない。
でも。
目には見えない圧倒的な信頼関係に包まれているのがわかった☆
お父さんは、その背中で
しっかりとAくんを守護し、
Aくんは、お父さんの気配で
何をすればよいか把握しているようだった☆
レースのカーテン越しから
その父性愛に圧倒されて
私は、
不覚にも涙ぐんでいた…☆
留守番していて良かったな。
と、その親子の未来が幸せであることを
祈らずにはいられなかった。。