クリスマスの鐘♪ | シン・135℃な裏庭。

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昔、ある国に


大きな教会がありました

その教会には不思議な言い伝えがあり


大きなつるし鐘があるにもかかわらず


町の人々は


いまだかつて、誰もその音を聞いたことがないのです。


クリスマスの前の晩に


イエス様のお心に叶った捧げ物があった時に


鐘はひとりでに鳴るのだというのです。


ぺドロという少年と弟が

クリスマスの前の晩に


ずっと働いてためた一枚の銀貨を握りしめて


教会へ向かいます。


二人は教会の言い伝えは知りません。。


ただ…行きたかったのです



教会の前に


貧しい身なりをした


女の人が倒れていました

ペドロは


その女の人を見棄てることができず


弟に銀貨を握らせ


自分の分も祈って来て欲しいと


託します



教会の中は


たいへんな賑やかさでした


オルガン、聖歌隊、讃美歌。


次々、差し出される豪華な捧げ物…


我こそは☆鐘をならせてみせる!


と気合いを入れてがんばるのですが


聴こえてくるのは


寒風吹き荒ぶ音ばかり


こんな言い伝え、嘘なんじゃないの~と


皆が騒ぎ始めたとき


高い空から、美しい澄みきった鐘の音が


聴こえてきました♪



誰なんだ!?



と振り向いた先には


弟が困ったような顔をして立っていました。


たくさんの捧げ物の上に

たった一枚の銀貨が


星のように輝いていました…☆







藤城清治 画集より☆



藤城さんの数ある影絵の中で


一番好きなのが


クリスマスの鐘シリーズです♪


冬はなぜか


童話が似合いますね♪




若い頃、


友人と交通量調査のバイトをしたことがあるんですが


真冬で、しかも日の出前からでw(゚o゚)w


その寒さったら……


ぶるぶる震えながら


やっていると


おずおずと1人の若い男性が近づいてきました


いっちゃなんですが


少し、知恵遅れっぽい…(適切な表現を知りませんので、あえてストレートに書きます)


夜明け前でしたし、


私たちは一瞬、


緊張しました。。


まっすぐにこっちに来て



ポケットから




暖かい缶コーヒーを



黙って三人分差し出して


そのまま逃げるように



いなくなってしまいました。



あの缶コーヒーは



私にとって



弟が差し出した銀貨です☆


彼に祝福の


鐘がなり響いたら


いいな~☆







藤城さんのクリスマスの鐘をみる度に



そう想います……☆