うちの実家には
かつて、一人の少女が
住んでいた事があります
「美子」
その名の通り
とても美しかったです
まだ、子供だったころから彼女は
『自分磨き』
にしか興味ないようで
日がな一日 顔や身体、爪の御手入れに余念がないばかりか
誇り高く、愛想をふりまくという事を知らない
超~~姫体質♀♀
ツンデレ嬢♪
そんな彼女に両親は、子供たちが巣立った後、ということもあってか
デレッデレッ\(ご∇ご)/
時々、里帰りしては、
美子のキュートさにワタシまで心を奪われておりましたよ … はい。
「生まれ変わったら
美子的感性で生きたい」
そんな、ある日
母からの電話
「美子がね…
男と家出した………」
聞けば、何日か前から
少し、不良なカンジの
男が家の前をうろついていて
美子はなんとなく
ソワソワしていて
昨日の晩、とうとうその男が美子を窓から迎えにきたそうで、
母はここで美子を出してはいけないと、窓の前にたって、仁王立ち!
でも 美子は猛然と歯向かってきたらしく、
泣きながら訴える美子の涙目をみていると
「恋…だな」
と、観念して
少しだけ窓を開けたそうです。
お父さんには内緒よ…と。
それから、しばらくして
また、母から電話。
「美子が…妊娠している」
『かくすれば
かくなることと知りつつも
やむにやまれぬ
おんな魂…』
そして、美子が出産。
私は飛んで実家に帰り、
子供とまどろむ美子の段ボールベッドへ…
「美子(ミーコ)!!
よくがんばったね~☆」
そこには、かつてあれほどまでに白く美しかった毛並みもぼさぼさな、
痩せたミーコが横たわっていました
日がな一日身繕いばかりのおしゃれツンデレ番長♪ミーコは
なにも食べずにひたすらに子供に乳をやりなから
いとおしそうに、子供を舐めつづけています
若くして、ママになったせいか、ひどく神経質で
子供部屋を何度も変えていました
それから、何年かのち、
私も母になり
その育児の大変さの折りに
恋をして、一人で母になっていったミーコを思い浮かべていました。
『かくすれば
かくなることと知りつつも
やむにやまれぬおんな魂』
そうやって、この宇宙は
発展してきたのかな♪
ミーコ
あの時の命懸けの脱走は
映画のようで
イケてたぜ♪♪♪
らぶ 愛しのミーコ☆