10‐20
いつも思う。
100㎞歩き切った時点で、何事もなかったように、
普通に歩いている人たちは、靴ずれをしないような、
特別な靴、靴下、歩き方、体質?なにか秘策を持っているのか?
こっちは、もう、一歩も歩けない。歩きたくない。
そんなぎりぎりの状態で、ゴールしている。
旅は道連れならぬ、旅は靴ずれ。
靴は、前回ニューバランスのスニーカーだった。
無知だった。ウォーキングと言うジャンルがあって、それ相当の
靴があることを。靴の中で、水ぶくれは破裂し、血の混じった体液が、
スニーカーの外までにじんでいたくらい。
で、だから、今回はちゃんとウォーキングシューズ。
靴下だって、指が割れている、密着しないタイプ。茅ヶ崎までの
練習時に成果は確認済。
そして、何より、作戦を変えた。前回は、その靴ずれ、水ぶくれの状態を
確かめるのが怖くて、ゴールしてから、びっくりしたくらい。
今回は、チェックポイントでは、水ぶくれができていたら、確実に水を出す。
そこにはバンドエイドを貼って、衛生面をキープする。
それは、6月のお遍路で実証済み。6月は夜に水を出して、翌朝に備えていた。
水を出したところが、多少痛かったりするが、破裂して大惨事になるよりかは、
ずっといい。
効果は大きくて、第ⅢCPで実施。CPポイントにいた看護師さんにワセリンを
紹介してもらい、薬剤のお世話になるドーピングも敢行。
おかげで両小指の水膨れに関しては嘘みたいに快調。
いいじゃん。いいじゃん。ずかずか歩ける。
だけど、足の裏の水膨れに関しては、いくら抜いても、抜いても、
じわじわ、体内からにじみ出た液が、水ぶくれの中に溜まり、巨大化してくる。
小指は、そうでもないが、足の裏は、歩くときに絶対に負荷がかかる。
足の裏を点けずに歩くことは不可能。
そして、今回痛みと言えば、水ぶくれ以外にも、股ズレ。
厳密には世間でいう、太もも同士が擦れ合って起こる股ズレ。とは違って、
新しいモンベルのサポートタイツのサイズが阿おかしいのか、その下に履いている
ボクサーパンツが、もうヨレヨレで、サポートタイツの下で、食いこんだ状態になり、
食い込んだ部分が、股に擦れて、擦り傷が出来ていく。
こんなところにも100㎞完歩を阻害する敵がいたなんて。
ファミリマートのトイレで、バンドエイドを当該箇所に貼ったけど、
場所が場所だし、非常に貼りづらく、範囲もバンドエイド2枚じゃ収まり切れず。
焼け石に水状態。藤沢くらいまではよかったんだけど、
戸塚の坂から、そんな状態。だましだましで、サポートタイツを上げたり下げたり、
ボクサーパンツをことあるごとに適正な状態に戻したり。
足と、股、ダブルパンチで、もういやんなっちゃう。