２区の自民新人・小林鷹之氏の陣営に「当選確実」の連絡が入ると、千葉市花見川区の事務所では拍手と歓声が湧き起こった。小林氏は「皆様にいただいた力を、重い責任に耐えられるだけの翼として、高みを目指していきたい。必ずこの地域を、そして日本を、もっと活力あるものに変えていきたい」と決意を述べ、大勢の支持者とともに万歳三唱で当選を祝った。
小林氏は２年半前、公募による党公認候補予定者に決まった後、地元行事への参加や駅頭での演説などを続けて浸透を図ってきた。
選挙戦では、財務官僚のキャリアや外交官として米国に赴任した経験から、日本企業と経済の再生、外交・安全保障の強化などを政策の柱に、「官僚に依存しすぎない政権」を主張。地元市議や公明党の支援に加えて、若さをアピールして女性や無党派層にも支持を広げた。
新人候補のてこ入れを図る党本部からは、安倍晋三総裁や小泉進次郎青年局長が応援演説に駆けつけた。
議席を争った民主新人・樋口博康氏は「改革の流れを止めて逆戻りさせるな」と訴えたが、公示直前の出馬決定で準備不足。未来前職・黒田雄氏は、支持層の分散が響いた。