私のお店の前にはみそぎがわ(御祓川)といわれる川があります。

かつては日本一汚い川といわれていたこともあるというこの川は、

今やこの地方の海辺の町でイベントや花火大会をするときに人がたくさん通る大通りに、

「そんな汚いことはなかったよ」という顔をしてすいすい流れています。


前田利家が金沢に呼ばれる前、ここ七尾に城を作るとき、ここの城下町を整備したそうです。

その町並みは、びっくりするくらい今も道や通りがそのまま残されています。

で、この川、不自然な曲がり方をしているんですが、どうやらその城下町を整備するときに、

人工的に掘られたらいしいのです。

ほほぉ。


しかもこの川の名前、なんか昔はいっぱい名前があったらしい。

「御手洗川」「晦日川」「二俣川」(江戸時代)

「馬出川」(源流?)

「御祓川」(今)

ほおほお。


1692年、金沢の詩人、句空の俳句

「なにごとに 法師の交わる 御祓川」

という句から命名されたということです。

偶然ですが、私、秋から川柳にハマって、

ここで句を詠みながら大判焼きを焼いています。


大伴家持も、ここら辺を巡行していたころにちょいちょい詠んだ句が万葉集にも載ってますね。

「香島より 熊来を指して こぐ船の 舵取る間なく 都し思ほゆ」

年内も営業日残り3日ですが、ガンガン焼いて、ガンガン句も詠んでいきますよ~