この頃の母は、ほとんど意識がない状態の時の方が多くなり、右腕は麻痺で曲がって来、左腕もだんだんと右腕が麻痺が始まった頃のように、私がマッサージをするとピクピク痙攣するので、ああ…いずれは動かなくなるのだなぁ…というのが今の見解です。

沢山声かけをして、やっと返事をしてくれる…。話をしたかと思うと、「キャロ~」(昔飼ってた今は亡き猫)「シシ~」(昔飼ってた今は亡き犬)「おばあちゃん~♪」(亡くなった母の母)

と、目を細めて、とても嬉しそうに天井を見て、まるで大切な人を見つけたかのように呼びかけています。それなのに…私のことは目の前にいるのに…いるかいないかもわからない状態です。

先日カンファレンスがあり、縦隔の腫瘍自体は大きくなっておらず、むしろやや少し小さくなった?とのことですが、(化学療法していないのに何故??そのことにはすごくびっくりしました。しかも肺がまだ綺麗)やはり脳のダメージが大きく、脳の方が原因でQOLもだんだん下がっているのでしょう、というお医者様のお話がありました。
2週間程前は、

「明日家帰るんだろ?」

「私の家、もうなくなっちゃったよ…。」

とやけに連呼しており、切なくなって私は陰で泣いていました。連れて帰りたくても一緒に帰れない…。

ただ、母がお家、お家と言ってるのを聞き、

「よし!それならどんなことをしてでも、例え一瞬でも家を見せるだけでも連れて帰ろう!」

という気持ちがムクムクと湧き上がって来、先生に相談したところ、先生は首を縦に振ってくれませんでした。やっぱり私のワガママなのだろうなぁ、と思い諦めて数日経った頃、看護師んに呼ばれ、

「お母さんにお家見せたいんだよね?」

と問いかけられ、感情が抑えられず堰を切ったように泣き出した私に

「その気持ち、良く分かりますよ…。先生だってね、親がいらっしゃる、きっとOK出してくださいますよ。私がもう一回聞いてみますから(*^o^*)」

と言ってくださり、あっという間に介護タクシー、寝たままOKの車椅子の手配、痰取りの器械や一緒に付き添ってくださるのは救命士よりも看護師の方が良い等テキパキと段取りして下さり、お医者様からもついに許可をいただき、いよいよ明日車で母と外出出来る事になり、外出してきます!(^o^)/そして母は今日も寝ながらでも一生懸命速攻元気を飲んでくれました。♪お母さん、明日一緒にお出かけだよ~(^o^)/