いずれの場合も、KARAにはメンバーそれぞれの家族の影が見える。
親が子どもを気づかうのはわかるが、親が出てきてうまくいくはずがない。
親は、どこまでも我が子に対して“ひいきの引き倒し”なのだ。


日本でも、デビューしてすぐに売れたとしても、数万円の給料で仕事をしている人は多い。
デビューするまでや売り出すための事務所の経費を考えると、しばらくは仕方のないこと。
それで不満を漏らしても、日本の場合きちんと諭す家族以外の大人が周囲にいる。

KARAは本人たちが不満を漏らしたとき、諭す立場が親だったことが悲劇だった。

ましてや、メンバーの父親が、リーダーの責任感のなさがもめた原因だと個人攻撃したのはいただけない。

あまりの騒動っぷりに、本家韓国でもKARAに解散してくださいとファンが呼びかけたのをきっかけに、解散を求めるネット上の署名活動まで始まった。
呑み込まれそうな津波が、すぐそこに来ている。(酒井政利)

■さかい・まさとし和歌山県生まれ。
立教大学卒業後、日本コロムビアを経てCBS・ソニーレコード(現、ソニー・ミュージックエンタテインメント)へ。プロデューサー生活50年で、ジャニーズ系・南沙織・郷ひろみ・山口百恵・キャンディーズ・矢沢永吉ら300人余をプロデュースし、売上累計約3500億円。「愛と死をみつめて」、「魅せられて」で2度の日本レコード大賞を受賞した。2005年度、音楽業界初の文化庁長官表彰受賞。