認知症と言われた方でも感情はしっかりある。
今までも、そう思い関わってきたが改めて感じた出来事があった…
ケアマネさんの連絡ミスであったが、利用者さんのご家族に叱られてしまった。
訪問直後に始まり、10分弱…あまりの勢いに何も言えず黙って聞いていた。
自分自身 初めての体験であり、びっくりしたのだが それより驚いたことがあった。
認知症のご本人が、私の叱られている姿を見て涙を流していた。
そして、「ごめんなさいね…」と私に謝って手を差し出して下さった。
今まで嫌な事に対し拒否はされていたが、発言もほとんどなく その方の喜怒哀楽をほとんど見たことがなかった。
状況を理解し、私に申し訳ない…と頭を下げ普通に会話している。
私はこのような状況になってしまったことで嫌な思いをさせてしまったのではないかと、ご本人に謝った。
その事についても、「私は大丈夫だから…気にしなくていいのよ」と 私の頭を撫でて下さる…
1人の人格がそこにしっかりといた
残念なことに 訪問は今回で最後…
入所が決まっているのだ
私に色々な意味で勉強をさせて下さった
今までありがとうございました…