膀胱癌の再発予防に関する臨床試験の論文はあまりありません。そんな中に一報ですが、興味深い論文を見つけました。筋層非浸潤膀胱癌でBCG治療の有無に関係なく、メガビタミンを摂取した群が再発を抑えられたというものです。
抄録をまとめてみましたので、興味のある方はご覧ください。ビタミンAは高用量だと副作用の心配があります。違う論文では、ビタミンEについてはネガティブな報告もあります。ビタミンだから安全という考えは、高用量の場合、特に脂溶性ビタミンについては正しいと思いません。

「膀胱がんに対する高用量ビタミン療法:二重盲検臨床試験」
J Urol. 1994 Jan;151(1):21-6.
 生検により尿路上皮がん(膀胱がん)が確認された65名の患者を対象に、無作為化二重盲検試験が行われました。患者は、BCG療法(膀胱内注入療法)の有無にかかわらず、以下の2群に分けられました。
通常量群(RDA群):推奨摂取量(RDA)のマルチビタミンを投与。
高用量群(メガドーズ群):RDAマルチビタミンに加え、以下を投与。
ビタミンA:40,000単位
ビタミンB6:100mg
ビタミンC:2,000mg
ビタミンE:400単位
亜鉛:90mg
その結果、BCG療法の追加自体では腫瘍再発率の有意な低下は認められませんでした。一方で、高用量ビタミン群では、治療開始10か月後から再発率の明らかな低下が認められました。
5年間の推定腫瘍再発率は、
RDA群:91%
メガドーズ群:41%
であり、統計学的にも有意差が認められました(p = 0.0014)。
また、実際の再発者数は、
RDA群:30人中24人(80%)
メガドーズ群:35人中14人(40%)
でした(p = 0.0011)。
これらの結果から、高用量のビタミンA、B6、C、Eおよび亜鉛の併用は、BCG免疫療法を受ける膀胱がん患者において、腫瘍再発を減少させる可能性が示されました。ただし、どの成分が再発抑制に最も寄与しているのかを明らかにするには、さらなる研究が必要です。

がん患者を診る医師の多くはビタミンの使用を推奨していません。製薬会社も特許も取れないでしょうし、安価ですから開発をしないでしょう。また、この論文では、症例数が少なく、膀胱温存療法後の治験ではありません。もしもこの治験に再現性があり、副作用も無く効果があるのであれば患者にとっては嬉しい限りです。1994年から次の論文が無いのはどのような理由か分かりません。再発しやすい癌ですから、膀胱癌について網羅的に臨床試験が行われたら嬉しいなと思います。
詳しい情報が必要な方は、コメントください。
論文検索サイトをお教えします。
私は、9週目と変わらずアチコチ不具合があります。特に頻尿が改善しません。睡眠不足で頭がぼーっとしてます。早く改善しますように。