どうしても 今日でなくてはならなかった。
仕事を早く切り上げて、急いでメトロに飛び乗った。
早く、早く、と心で叫びながら階段を駆け上り、やっとサンミッシェルの地上に出た。
やった、まだ明るい、今ならきっと!
目の前に見えていても、まだ遠いノートルダムを目掛けて走った。
重いノートルダムの扉が閉まる寸前に、最後のギリギリで入れてもらえた。
やっと入れた!!
焦る心を抑えながら、急いでバラ窓まで近づき、
何枚も何枚も、心を籠めて何枚も撮った。
本当にこの一枚だけが、ぶれていなかった。
それは唯々、遠く離れたあの人と今日のノートルダムのバラ窓を一緒に見る為だった。
ココ

