私の母の実家は洋服を仕立てていた。
おじいちゃんが洋裁をしていた。
おじいちゃんは足が不自由で 杖を使ってなんとか歩いていた。
なので 外へお勤めができないので 洋服を仕立てて生計をたてていた。
おじいちゃんは 男の子が欲しかったらしいけど 3人子供に恵まれたが 全員 女の子。
なので 母が生んだ私のお兄ちゃんが 初孫で男の子だったので それはそれは喜んだ。
お兄ちゃんが家に来たときには 足が不自由でも お兄ちゃんを連れ出して魚釣りを一緒にやったり 囲碁や将棋を教えたり ものすごく可愛がった。
お兄ちゃんのためにスーツも仕立てた。
3着あって おかあさんが保管していた。
この間 初めて見せてもらったけど 実家の名字の「◯◯洋服店」というタグがついていて ものすごく懐かしかった。
裏地も しっかりしている。
黒のスーツはダブルボタンで 裏地もカッコいい。
きっと冠婚葬祭用だと思う。
茶色のスーツには 長いズボンと短パンがついている。
ずいぶんと立派な。
40年以上前の おじいちゃんの気合いが感じられる。
夫も一目見て これはいいものだと思う こんなの他に絶対ないよ といろんなところを見ては喜んでいた。
甥っ子も着たらしいスーツ。
ウチにも継承するものがあって すごく嬉しく 誇らしいなあ。
ありがとう おじいちゃん。
曾孫が着るね。
大事にするね。