私は 小学生のころ 心や身体が追い詰められると お腹が…なんていうか 言葉にしにくいのだが お腹を激しく動かさないといてもたってもいられない 発作のようなお腹のよじれ状態が出ることがあった。

高校生になってからは めったに出なかったけれど 小学生の頃は しょっちゅう出ていて どうしようもなく それで号泣していた。

このことだけは 誰にも話したことがない。






ある日 母は 私に言った。

「そんな安っぽい涙流すな」

よほど 勘に触ったんだろう。




それでも 母に嫌われたら 終わりだと思っていた。

母の言うことは絶対で 逆らうことも従うことも
地獄だった。

母に気に入るように生きるのがいいことだと思い込まされていた。





最近になって 私が出産すると 母はこう言うようになった。

「あんたらは育てやすかったわ」

当たり前。

怒鳴り罵倒し布団叩きで叩くあなたの顔色を伺って生きていたから。

そして 私の息子には こう言うようになった。

「いい子になるなよ 都合のいい子ってことだから」

どの口が言うんだ  ホントに バカバカしい。