中学生になったら 母の「ドリルやりなさい」はピタリと止んだ。

これは何故だかいまだに不明だけれど たぶんドリルの問題が難しくなって 母が私に教えられなくなったからだろうと思う。

私は やっと解放されて 一切の勉強をしなくなった。

やっと自由になったのだから。




そんなときに 初めての中間テストがあった。

もちろん勉強なんかしない。

チラっと教科書見たり 宿題をやる程度で身に全くついていないので 散々な点数。

中間テストの結果と順位が配られる前に 担任が何度も言っていたことがあった。

「このクラスに入学時に学年6位の学生がいる それがこの中間テストで100位以上落ちた ちゃんと勉強しないとこうなるぞ 勉強しろ」

何度も言っていた。

私は へえ~そんな子がいるんだ 程度にしか思わなかった。

その後 成績が個人に配られた。

その学生とは 私だった。

すごくビックリした。

そして この先生は何も分かってないと思った。

私は その後も勉強はしなかった。