悪いのは すべて私だ。

私には兄がいるが 母は兄は育て方を間違えた だから お前はやるんだ とか言って。

兄も ドリルをやらされていたけれど 兄もほとんどやらなかった。

だから 母は私には余計に厳しくした。

母は学生の頃 とても頭が良かったそうだ。

クラスで一番で 先生も教科書がどこまで進んだか忘れたときは 母に聞いて 母が分からなかった問題があると そこから教えるといった感じだったらしい。

だから母に言わせると「私の子ならできて当たり前」。

できてやっと母の言う「普通 」。

ドリルをやって 間違えても怒鳴り罵倒され叩かれる。

やらなくても 怒鳴り罵倒され叩かれる。

なので 私は母の目を盗んで ドリルの答えを見て ドリルをやっていた。

そして そのことがバレれば また怒鳴り罵倒され叩かれる。

もちろん ドリル以外にも 言うことを聞かなかった場合も怒鳴り罵倒され叩かれる。

一度 布団叩きで叩かれる前から 私が恐怖で震えて泣き出したのを見て 母が「あんた 何泣いとるの まだ叩いてもないのに」と言いながら心底面白ろそうに笑い出したことがある。

そのときは私を不憫に思ったのだろう 布団叩きで叩くふりをして ちょこっと布団叩きをお尻に当てただけで終わった。

そのときの母の笑い顔。

地獄だなと思った。

私は一生 忘れられないだろう。





今思えば 母は 日頃のストレスを私たちにぶつけていたのもあると思う。

子育て 父との生活 思い通りにならない腹立しさ。

自分が決めたこと通りにならないと気がすまない。




その地獄が小学生の間 6年間続いた。