本日のしんぶん赤旗のいくつかの記事題名です。

 「蓮舫氏、健闘も及ばず 都知事選 小池氏が3選 新たな民主主義の動き”政治変革の力”と確信 小池書記局長が会見」

 「『政治にコスト』というが・・・ 首相、飲み食い年間66回」

 「ネットバンキング障害 地銀多数で発生 基幹システムのトラブルか」

 「新紙幣の発行飲食店負担増 券売機交換」

 「英新首相と会談安保協力で一致 岸田首相」 

 「中国新疆ウイグル自治区 ウルムチ騒乱15年 表面上は『安定』も街中で警官が威嚇 ☞ウルムチ騒乱」

 「コアラの抱っこ体験やめます オーストラリア保護園 『ありのまま』の生態見て」

 「世界の街角⚪アラカルト ⚫英国 生徒主体の模擬選挙 校内で行われる『党首討論』を知らせるチラシ」

 「ガザ停戦 英首都でデモ 『新政権・議会に圧力』 英新外相 ガザ即時停戦求める」

 「人質解放の交渉要求 イスラエル各地 市民行動」

 「制裁解除など公約実現に全力 イラン次期大統領 保守強硬派に協力訴え」

 「大谷 28号ソロ 大リーグ」

 「『死刑制度』議論の契機に 自由法曹団と国民救援会がパンフ発行 制作に携わった 三澤麻衣子弁護士に聞く」

 「静岡市で40度今夏初 熱中症厳重警戒 死亡の8割高齢者 適切な対応で予防可能 我慢せず冷房を使う渇き感じる前に水分」

 「定期リポート ウクライナ侵略 難民の現場歩く ルポライター 丸山美和さん 店を持つ夢 帰国したが・・・」

 「未承認薬の情報整理し治験促進 厚労省が実施へ」

 「朝鮮人虐殺 現場を歩く 加害の歴史 向き合う 神奈川 新史料もとにフィールドワーク」

 「公費解体完了4% 能登地震・家屋 着手に時間かかる」

 「会いたくて 風船爆弾と女学生の青春 今と地続きの戦争を記す 作家・漫画家 小林エリカさん」

 ◎東京都知事選挙が終わりました。暑い中投票に行かれた都民のみなさんには敬意を表します(もちろん期日前投票も含めて)。

 さてイギリスでも総選挙が終わり事前の予想通り労働党が大勝で14年ぶり保守党からの政権交替です。その下院650の議席数は労働党412保守党121自由民主党71スコットランド国民党9などです。労働党はほぼ倍増で保守党はほぼ3分の1です。自由民主党は激増でスコットランド国民党は激減です。

 ではこれがイギリスが左傾化したかと言うと単純にそうとも言えなくて実は労働党は前回総選挙よりも得票を約30万票「減らして」います。支持率も3割程度です。これは意外です。

 ではなぜ労働党が議席倍増という大勝なのかはやはりイギリスも下院は小選挙区制で得票が第一位しか当選できないからです(小選挙区は定数1だから必然的にそうなる)。保守党が長年の公共サービスの削減とコロナウイルス感染拡大での感染対策に失敗しあろうことか感染拡大の中当時のボリス・ジョンソン首相が官邸でパーティーを何回も開いていたことが分かって国民の怒りを買い得票を落としたからです。

 しかし労働党も得票を減らしたのだからでは保守党の落としたその得票はどこへ行ったのかと言うと都知事選での右派ポピュリストの安芸高田市長だった石丸伸二氏のような政党の「リフォームUK」という政党に流れています。しかしリフォームUKは今回の下院選では数議席しか獲得できていないです。それはやはり小選挙区制で保守党から流れた得票だけでは議席獲得は難しいです。リフォームUKの得票率は十数%ですがこれでは小選挙区制で議席獲得は困難です。十数%の得票率は日本での共産党の小選挙区での得票率と同様の傾向ですが、やはり日本共産党は小選挙区での議席獲得は地盤が強い京都府や沖縄県や高知県でしか過去ないです。

 それでも労働党は経済重視で労働組合との関係も微妙なものがあり前党首で社会主義者のジェレミー・コービン氏を排除してガザ戦争でもイスラエル支持で議席倍増の結果なのでリフォームUKの登場もありイギリスも右傾化なのかと思われるかも知れませんが、そうとも言い難いです。前記のように保守党を見放した層は労働党へは行かずリフォームUK以外では中道政党の自由民主党に向かいこれで同党は労働党と同様に歴史的勝利を得ました(スコットランド国民党が激減したのは政治資金スキャンダルと同党の存立根拠であるスコットランド独立が世論の動向で難しくなったため)。

 それから前記の社会主義者のコービン氏は無所属で立候補で労働党公認の候補に大差で勝って再選されています。他にもガザ戦争でイスラエル批判の無所属候補が労働党公認候補を破って何人か当選しています。よってイギリスで現実主義の中道政党化した労働党がそれほど支持されているとは言い難く保守党から得票を奪っただけのリフォームUKの登場やスコットランド国民党のスキャンダルでの自滅に助けられたとも言えます(保守党のコロナウイルス感染拡大での当初の集団免疫戦略など感染抑制対策の大失敗もあるが)。

 フランス総選挙での極右政党の国民連合の躍進という当初の予想を覆しての左翼連合とも言えるフランス共産党も参加の新人民戦線が第一党になりそうで(さすがに議席過半数獲得はならないが)共産党の政権参画もあるのかも。国民連合は第一党どころか第三党に留まりそうで。イギリスでは社会主義者で労働党前党首で除名されたコービン氏が労働党員にも支えられ当選で必ずしもヨーロッパ各国は右傾化していないのでは。この状況でマスコミやネット上での東京都知事選挙で日本共産党も協力した中道政治家である蓮舫氏が第三位で、これで日本のリベラル派がダメであるとはいったいどこの国の話なのでしょうか。今から右派ポピュリストである石丸伸二氏を持て囃して何かあるのかという気もしますが。20年前の新自由主義の「構造改革」での小泉純一郎首相の「小泉旋風」を思い出しますが。それ以来日本経済は停滞しっ放しでは。移民増加で右派ポピュリストが躍進のヨーロッパ各国でもそれへの反発も強く食傷気味の政治家を持ち上げるのはどうかと思います(日本のリベラル派にも問題は多々あるがだからと言って右派ポピュリストに走るのは工夫がなさ過ぎるのでは)。

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 ではまた。ごきげんよう。