本日のしんぶん赤旗のいくつかの記事題名です。

 「三菱UFJ3社に改善命令 金融庁 顧客情報を違法共有」

 「陸自”辞世の句”掲載 批判 沖縄『慰霊の日』小池書記局長が会見」

 「菅氏が岸田首相批判」

 「けいざい四季報🌐2024Ⅱ ① 世界経済 教皇、G7でAI兵器懸念」

 「追加利上げ『検討も必要』 日銀会合 国債購入減額、市場と対話」

 「パリ 極右台頭許さない 総選挙 30日第1回投票 200の市民団体デモ」

 「中絶厳罰化撤回を ブラジル」

 「集団殺害加担できない ガザ攻撃 米軍『良心的兵役拒否』」

 「宗教施設襲撃19人死亡 ロシア南部のダゲスタン共和国」

 「大巡礼の死者1300人超 サウジ」

 「■韓国工場火災で16人死亡」

 「燕は戻ってこない 稲垣吾郎 石橋静河」

 「菊池7敗目に鈴木は無安打 大リーグ」

 「松山は23位 米男子ゴルフ」

 「小祝 ツアー11勝目 女子ゴルフ」

 「社会主義・共産主義の魅力語ろう 若い世代の関心に応え 党愛知県委学習会 田中副委員長訴え」

 「推薦に寄付額申告要求 東京女子医大入試 文科省通知抵触か」

 「蓮舫氏に殺害予告 警視庁、脅迫容疑で捜査へ」

 「アフガン女性来日講演 タリバンの女性抑圧政策の現状 ”まるで刑務所”」

 「『離着陸調整役』新設 国交省検討委 羽田事故受け対策 中間まとめ」

 「陸自車両がバスに衝突 北海道・1人死亡」

 「北海道 天売てうり診療所 便り ⑮ 大野義一朗 離島医療みんなの力」

 ◎ネット記事にありましたが間もなく発生から30年を迎える松本サリン事件で事件後22日にはオウム真理教の関連会社が長野県警の捜査線に浮上していたそうです。

 私は松本サリン事件の関係者には実は何度も話を伺っていますが、サリン散布現場近くに自宅があって第一通報者の河野義行氏には当初長野県警によるかなり厳しい取り調べが行われたのは事実です。しかし最終的に河野氏の身柄を拘束せず裁判で起訴もしなかったのは証拠不十分で有罪にはできないという長野県警の内部に捜査に慎重な意見があったからだと聞いています。なぜ河野氏を長野県警があそこまで厳しい取り調べで事実上の容疑者扱いを止めなかったのに犯人とまでしなかったのはこの捜査線にオウム真理教の関連会社が浮上したのがあったのかも知れません。

 ただ事件翌年元旦の読売新聞のスクープ記事でサリン残留物質がオウム真理教教団施設(いわゆる「サティアン」)があった山梨県の上九一色村(現在は合併で消滅)で発見されたとも相まってなぜ地下鉄サリン事件を防げなかったのか疑問でもあります。

 前から書いていますがコロナウイルス感染拡大での反ワクチンノーマスク派も典型的な陰謀論者でオウム真理教の麻原彰晃教祖も世界最終戦争(ハルマゲドン)を信じる陰謀論者だったのです。しかし今に至るまで世界最終戦争や第三次世界大戦は起きず(ロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルのガザ攻撃など地域的な戦争・紛争はたくさんあるので世界大戦は何とか回避されているとも言えるが)コロナウイルス感染拡大でもワクチン接種やマスク着用での感染抑制の効果はそれなりにあると言えます。

 こういう世界最終戦争が起きないので焦ってサリン事件を起こしたのは予言が当たらないので自ら実現してしまうことで「予言の自己成就現象」と言います(地下鉄サリン事件などが世界最終戦争とは言えないが、一宗教団体が起こしたにしては大規模なテロではある)。かつてのナチス・ドイツによる「ホロコースト」ユダヤ人虐殺や911アメリカ同時多発テロ事件にもそういう傾向があります。同様に反ワクチンノーマスク派もワクチン接種で重大な副反応が広範囲になかなか発生しないので焦って未だにSNS上や街頭演説でコロナワクチン(接種)は危険だと訴えていますが、このままでは「予言の自己成就現象」で何か事件を起こさないか心配です(実際に大規模接種会場やクリニックに押し掛けて威力業務妨害罪で逮捕された者もいる)。

 例の都知事選でのほぼ全裸の女性や誹謗中傷のポスター掲示もオウム真理教の騒動を知る者から見れば麻原彰晃教祖など信者が総選挙に立候補して全員が落選してこの選挙は不正だと陰謀論を言い出して地下鉄サリン事件に至った過程を思い出します。こういうほぼ全裸の女性や誹謗中傷のポスター掲示をそれは言論・表現の自由だ面白いと放置していいのでしょうか(ほぼ全裸の女性ポスターには警視庁から警告があって自主的に撤去されたが)。オウム真理教が総選挙に立候補した時にも麻原教祖似のマスクを被った信者の集団や「しょーこーしょーこー」と歌う尊師マーチが登場で世間は面白がっていたのでは。その後に何が起きたのかは前記の通りです。松本サリン事件30年でコロナウイルス感染拡大での反ワクチンノーマスク派が席巻で都知事選でのポスター騒動もあって改めて陰謀論の怖さについて考えてみるべきではないでしょうか(今回はやや平凡な結論だが)。

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 ではまた。ごきげんよう。