本日のしんぶん赤旗のいくつかの記事題名です。

 「自民が小池知事全面支援 都連 反共むき出し内部文書」

 「人口減少 流れ変えられず 『地方創生』の10年政府が失敗認める」

 「麻生・茂木氏都内で会談」

 「自民・岸田派事務所を閉鎖」

 「ドラマ366日(最終回)」

 「スイス議会 気候変動対策に後ろ向きの動き 欧州人権裁判決を”干渉”と拒否」

 「ベトナム 電子たばこ規制強化へ 健康被害報告相次ぐ ASEAN5カ国は既に禁止」

 「中絶厳罰化阻止へデモ ブラジル 監獄行きも死ぬのもいや 極右議員が法案を提出」

 「極右政党台頭阻止前大統領出馬表明 仏下院選」

 「G7サミット閉幕 イタリア」

 「ロシア和平条件に非難 スイス ウクライナ平和サミット 平和サミットにロシア冷ややか」

 「■サミット来年はカナダで」

 「楽天が初優勝 ⚾⚾セ・パ交流戦 16日 楽天序盤に5点 節目の年 新たな『優勝』」

 「松山5位 首位と5打差 全米OPゴルフ」

 「西村優菜14位首位と8打差 米女子ゴルフ」

 「神奈川・小田原 加藤市長に市民期待 自民候補破り返り咲き 再開発計画もストップ」

 「定期リポート ウクライナ侵略 難民の現場歩く ルポライター 丸山美和さん 困難も喜びも共有し歩む」

 「社会リポート 炊き出し 長蛇の列 東京・池袋 コロナ禍始まった20年の3倍 『株価バブル超え どこの話』」

 「埼玉 全国初 70歳以上専用講習所 高齢ドライバー免許更新で活用」

 ◎またまたこの話で恐縮ですがコロナウイルス感染拡大での反ワクチンノーマスク派の陰謀論者になった市民運動家のある女性(私と面識がある)がSNS上に引用を投稿で、それは何かというと経済評論家の森永卓郎氏の1985年の日航ジャンボ機墜落事故についての動画で。まあこれが完全な陰謀論でウソ・デタラメのオンパレードで驚きましたが。

 例えば森永氏はお馴染みの陰謀論でこの日航ジャンボ機墜落事故は自衛隊の無人標的機などが当たって墜落したとしています。しかしこの機体は1978年に伊丹空港で尻もち事故を起こして後部の損傷した圧力隔壁の下半分を交換しましたが、上半分との接合で修理ミスをしてその後飛行を重ねるうちに接合部に疲労が蓄積し破断して操縦系統が全て破壊され墜落に至ったのが事故の真相です。これは修理を担当したボーイング社も認めるところです。なぜか日航ジャンボ機墜落事故陰謀論者はこの伊丹空港での事故に触れない傾向がありますが。本当に事故原因を知りたいのでしょうか。

 森永氏は圧力隔壁の破壊によって操縦不能に陥った日航ジャンボ機が米軍横田基地の近くにまで来たのに着陸しなかったのはおかしいと言いたいようですが、なぜ着陸しなかった(できなかった)のかは風向きのせいです。また森永氏は日航ジャンボ機がエンジンの出力を変えて操縦ができていたように言ってます。確かに高濱機長などが(当時のジャンボ機は3人のパイロットで操縦していた)エンジンの出力を調整して何とか墜落を免れようとしていたのは事実(記録に残っている)ですが、それで操縦ができていたわけではないです。ジャンボ機と言えども操縦系統が全て破壊されればほぼお手上げです。森永氏が言うような日航ジャンボ機が操縦ができていたのに墜落したというのは誤りです。

 それから森永氏は日航ジャンボ機の墜落現場での乗員乗客の遺体が炭化していたのは自衛隊が証拠隠滅のために焼いたからだと酷いことを言ってますが、これは航空燃料によるもので事故機は羽田空港から伊丹への便で実は伊丹に到着後伊丹から羽田への最終便を担当する予定だったので少なくとも羽田・伊丹の往復とさらに片道分の燃料を積んで羽田を飛び立っています。御巣鷹山に墜落したのは羽田を飛び立って約1時間後なのでまだ事故機には2時間ほど飛行できる燃料が残されていたと思われます。それだけの燃料があって(しかも世界最大の旅客機)墜落現場で消火活動をする人員もいないので遺体が炭化するのは当然では。

 そもそも自衛隊が墜落現場で証拠隠滅のためならば例えば墜落から約2時間後には朝日新聞のヘリコプターが現場上空に到着して炎を上げるその日航ジャンボ機を撮影していますが(墜落翌日の朝日新聞朝刊紙面にその写真が載っている)そこで自衛隊員が気付かれず灯火もない現場で大勢の乗員乗客の遺体をどうやって焼いたのでしょうか(しかも機体や遺体は散乱してその正確な位置は分からない)。それから乗客4人が救助されたように実は遺体も炭化どころかほぼそのままの形で収容されたものも多くあります。森永氏は乗員乗客の遺体が炭化など全て悲惨な状態で発見されたかのように思っているようですがそうでもないです。

 それから森永氏はこの日航ジャンボ機が長野県のレタス畑に不時着しようとしたとしていますが、そういう事実はないですがそれ以前にそもそもジャンボ機がレタス畑に安全に着陸できるのでしょうか。

 最近は地方空港でもインバウンド観光の影響で中国や台湾や韓国から旅客機が来ますが多くはボーイング737型やエアバス320型など小型機です。小型機の性能が向上したので海外からでも飛行できるようになりました。では地方空港に大型のボーイング747型や777型や787型やエアバス350型機が就航できるかと言うと難しいです。なぜなら滑走路が短いこともありますが(大型機は重量があるので長い滑走距離が必要)滑走路の強度が足らないからです。地方空港の滑走路の強度がそれほどないのは大型機が来るほどの旅客需要がないからです。大型機が来ないのだから滑走路を強化する必要もないです。まして大型機であるボーイング747型機である日航ジャンボ機がレタス畑に安全に着陸できるのでしょうか。レタス畑に着陸とはお花畑のような考えですが(最終的な手段としては否定しないが)。実際の航空機の墜落事故でも空港ではない地面に激突で大惨事になったことは珍しくないです。

 森永卓郎氏は「ザイム真理教」という著書を出していますが(私は読んでないが)荒唐無稽な日航ジャンボ機墜落事故陰謀論(者)でこれでは「オウム真理教」ではないでしょうか。

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 ではまた。ごきげんよう。