本日のしんぶん赤旗のいくつかの記事題名です。

 「ラファ住民 再び避難 イスラエル軍 大規模侵攻の危機切迫」

 「選択的夫婦別姓 実現早く 日弁連・弁政連と共産党懇談」

 「小麦粉値上げ ニップン」 

 「”本格侵攻なら武器供与中止” イスラエルに米大統領発言 『攻撃中止求めよ』批判も イスラエルが休戦案『拒否』 CIA長官とガザ交渉」

 「EU職員 ガザ侵攻に抗議 ブリュッセルでデモ行進」

 「原爆『必要だった』米国防長官が見解」

 「ブラジル豪雨 死者100人に 被害額1400億円」

 「■中国主席ハンガリー入り」

 「■タイ、大麻規制再強化へ」

 「🎞️映画 耳をすませば」

 「感染症から子どもの健康を守る予防接種 早い時期から受けること大事 東京・立川相互病院付属子ども診療所 小児科医師 奥野理奈さん」

 「宇野昌磨が現役引退 フィギュア平昌五輪銀 王者を追った競技人生」

 「パリ五輪審判に桑井さん ラグビー 元五輪選手、史上初」

 「大谷2試合連続無安打 大リーグ」

 「同性パートナーの姓の変更を認める 名古屋家裁」

 「園児の裸画像削除呼びかけ こども家庭庁」

 「『みどりの窓口』削減凍結 JR東、混雑受け」

 「水原容疑者罪を認める 司法取引が成立」

 「藤井が3連勝 将棋名人戦第3局」

 「空自機『窓枠外れた』 先月は部品落下 新潟空港に緊急着陸」

 「ストーカーで過去にも逮捕 新宿女性刺殺」

 ◎大リーグの大谷翔平選手の口座から不正送金した銀行詐欺罪で大谷選手の元通訳の水原一平氏が司法取引に合意でこれでほぼ有罪確定だろうです。

 それにしても水原氏が大谷選手の口座から不正送金で違法賭博の借金を返済しようとしたとは意外です。私は正直違法賭博の借金返済で大谷選手の承諾はあったと見ていましたがどうも違うようです。大谷選手自身は違法賭博への関与はないにしても(違法賭博に関与で大リーグを永久追放などリスクが大き過ぎる。まあこればかりは大谷選手がそういう性格ではないこともあるだろうが)その他人の借金返済は承諾していただろうとは思いましたが違ったようです。

 それから検察官と弁護人の交渉での司法取引で決着で後は水原氏が裁判所に出頭で裁判官から尋問を受けそれを認めるのかですが、まず認めるだろうでこれを有罪答弁(アレインメント)と言います。そうすると後は裁判官による量刑で法律の範囲内で刑罰を決めてそれで全てが終わりです。日本の裁判では検察官の起訴状朗読後の被告人の罪状認否で起訴状の内容を認めてもそれだけでは有罪にならないです(推定有罪にもならない)。必ず裁判所による証拠調べ手続きと目撃者などへの証人尋問と裁判所、検察官、弁護人から被告人質問があります(裁判所、すなわち裁判官からの被告人質問はしない人もいる)。

 アメリカの司法取引成立後に裁判所で被告人が有罪答弁で裁判官が量刑でそれで(有罪)判決言い渡しで終わりにしているのは、人間は自分に不利なことはなかなか言わないだろうから被告人が有罪を認めたことはウソではないだろうで冤罪の可能性はないので証拠調べや詳細な被告人質問(被告人質問も証拠調べである)はしないということです。もう有罪なのだからわざわざ証拠を調べるまでもないということです。極めて合理的です。

 日本ではまだ警察での長時間の取り調べがあってそれへの弁護士の立ち合いも認められていないし「謝罪の文化」で日本人は何か問題が生じるとまず謝るので、被告人の自白調書があって裁判所での起訴状朗読後の罪状認否で有罪を認めてもそれだけでは冤罪の可能性があります。だからアレインメントとしての有罪答弁や一部を除き司法取引は認められていないです。必ず裁判所での証拠調べがあります。

 しかし日本での冤罪事件が起きるとアメリカのような陪審制度の採用を、との声がありますがそれは司法取引が前提でそこでの検察官と弁護士との交渉が成立しなかったから後は一般市民の陪審員に有罪かどうか決めてもらおうという制度です。そしてアメリカでも刑事事件の全体の約9割が司法取引で決着で公開での陪審裁判は残り1割に過ぎないです。アメリカは訴訟社会と言われていますがそれは民事訴訟であって刑事訴訟では訴訟社会ではないです。

 こういうアメリカでの伝統を無視して日本でも陪審制度の導入を、では前記の大谷選手の元通訳の水原氏の違法賭博に関与で不正送金の事件は検察官も弁護人も被告人も面倒な公開の陪審裁判を嫌がって司法取引で決着で返って事件の真相が分からなくなる可能性があります(この水原氏の一件はともかく少なくとも事件に至る過程で何があったのか知ることもできない)。日本で本格的な司法取引は採用しないが陪審裁判のみ実現を、ではそれなら公開裁判が原則の今の日本の刑事裁判でもいいのでは。司法取引も合わせて採用を、では日本では「謝罪の文化」で被告人は罪を認めて後は裁判所で詳細な証拠調べもせず冤罪の可能性が高まりかねないです。

 今回の大谷選手の元通訳の水原氏の不正送金事件での司法取引で決着は一応それで大谷選手への疑惑が晴れた面はありますが、公開の陪審裁判はなくどうして水原氏が不正送金に走ったのか裁判官の監督下で検察官と弁護人がやり合って陪審員が関係者に質問で事実を明らかにするというそれへの我々一般市民が視る知る機会は失われたとも言えます。それでいいのかという気もします。アメリカと日本との司法制度の違いと言えばそれまでですが。

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 ではまた。今度は月曜日にお会いしましょう。ごきげんよう。

 (14日1時42分に誤字を訂正しました)。