本日のしんぶん赤旗のいくつかの記事題名です。

 「日米軍事同盟の歴史的大変質に強く抗議する 日米首脳会談 日本共産党 田村委員長が談話」 

 「韓国総選挙 野党圧勝 尹政権への厳しい審判」

 「訓練場『撤回』は当然 沖縄・うるま 田村委員長が会見」

 「ガストが値上げメニューの6割」

 「香港当局が入境拒否 『国境なき記者団』が抗議」

 「習主席、台湾前総統と会談 『一つの中国』・交流を確認 『一つの中国』原則台湾の主流でない 大陸委員会」

 「大使館空爆は『本土攻撃だ』 イラン最高指導者」

 「ハマス指導者の息子3人を殺害 イスラエル軍」

 「パリ五輪へ、代表争い白熱 トラックシーズン到来」

 「大谷本人に事情聴取 米紙 水原氏、窃取認める方向か」

 「機能性食品 抜本改正を 日弁連、健康被害受け声明」

 「月面に日本人着陸方針 日米会見 20年代末にも実現か」

 「アイシャドー花王自主回収」

 「純金茶わん盗まれる 日本橋高島屋」

 「曙太郎さん死去 史上初外国出身横綱」

 ◎深夜にイギリス「SKYNEWS」を視ていたら速報で元アメリカンフットボールのスーパースターのO・J・シンプソン氏が癌で死去とのことで。シンプソン氏はプレーより何と言っても元妻らを殺害したとされる陪審裁判で無罪評決を受けたことで有名です。私が若い時の出来事でしたがTVでのニュース番組でよく覚えています。

 このブログでは常連の私が通っている英会話教室のアメリカのアイオワ州出身の女性講師氏とのレッスンでそのシンプソン氏の陪審裁判を話したことがあったのですが、彼女もシンプソン氏のことを不審には思っていました。しかし私は犯人が着けたと思われる発見された手袋をシンプソン氏はサイズが違って着けられなかったことや陪審員の一人が評決後の記者会見で「証拠がなかった」とした当時の報道を覚えていたのでそれを話すと彼女は「その通り」と言いました。「証拠がなければ無罪」というこの感覚をすぐに飲み込めるのは一般市民のみで構成される陪審裁判もあってアメリカの女性らしいですが。

 それでも改めてシンプソン氏の陪審裁判のことをウィキペディアで調べるとシンプソン氏はまだ怪しまれている面はありますが、果たしてシンプソン氏が犯人であるのかはやはり疑問です。前記の手袋のサイズが一致しなかったこともありますが、やはり陪審裁判や日本での刑事裁判でも審理の結果、被告人が犯人かどうか分からないのなら迷わず無罪判決を言い渡すべきでしょう。それが人類が数々の冤罪事件を通して辿り着いた結論です。

 もっともシンプソン氏は刑事での陪審裁判では無罪評決を受けていますが民事裁判では殺人の認定はされています。ではシンプソン氏は殺人犯であるかはそうとも言えるしそうとも言えないです。まずアメリカでは刑事裁判でも民事裁判と同じく形式的真実主義です。よって起訴前の検察官と被告人の弁護士(弁護人)との交渉で事件の真実はどうにでもなります。検察官が殺人罪を主張で弁護人は殺意のない傷害致死罪なら認めるで検察官も有罪を取れるのなら妥協で被告人を傷害致死罪にして交渉成立で判決もその通りで公開の陪審裁判もやらないで終わりにすることは普通に行われています。

 しかし陪審裁判になったということは検察官と弁護人が公開の法廷で激しく対立で証拠の吟味が厳しく行われそれを陪審員が視ていてその結果としてシンプソン氏が無罪評決を受けたと言うことです。これでシンプソン氏が犯人であるというのは無理では。

 同じ事件で刑事裁判と民事裁判の認定が食い違うことは日本でもありしかしこれも法曹関係者はそれでいいとしています。裁判の目的に真実の発見があり(真実の発見が裁判の全ての目的ではない)それぞれの裁判の法廷でそれぞれの真実の発見を追究すればいいということです。無理に刑事裁判と民事裁判の結論を同じにすると返って混乱します。後はそれぞれの裁判の結果を社会で議論するしかないです。あえて言えばシンプソン氏は刑事裁判では犯人ではないが民事裁判では犯人であるということです。ステージが違います。例えば同様にある映画・ドラマ・芝居である俳優は悲劇のヒロインだが別の映画・ドラマ・芝居では殺人犯にもなることはあり得るのでは。シンプソン氏は刑事裁判という舞台では犯人ではないが民事裁判という舞台では犯人ということです。人間の認識には限界がありその人間が運営する裁判制度にも限界があるのでそういう相反した結論にもならざるを得ないです。シンプソン氏の事案は氏の死去によってさらに世の評価に委ねられたとも言えるでしょう。よっぽどの証拠が今後出て来ないと本当の真実はまず不明だとも言えますが。真実は神のみぞ知ると。

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 ではまた。今度は月曜日にお会いしましょう。ごきげんよう。