日付は変わって月曜日になりました。昨日のしんぶん赤旗のいくつかの記事題名です。

 「能登半島1.1地震 ○輪島朝市金沢出張 名産の店 復活めざし」

 「ロシアテロ 115人死亡」

 「開花一番乗り 高知 高知城で開花した桜=23日、高知市」

 「現役調査官に聞く 共同親権 家裁の体制は 1600人で全国カバー■調停増に懸念 ☞調停委員」

 「森元首相の証人喚問必要 テレ朝番組 宮本徹議員主張 政党助成金制度の廃止訴え『産経』論説委員も『正しい』」

 「モスクワテロ 115人死亡 コンサート会場で乱射 国連も『テロ』非難」

 「ガザ『停戦』明記するも要求せず 国連安保理 米国案を否決 中ロが拒否権行使」

 「統一協会解散命令早く 霊感商法対策弁連が集会 財産隠匿なら『特別』指定を」

 「米大リーグ機構調査手続き開始 元通訳賭博疑惑」

 「寺田 農さん」

 土曜日のしんぶん赤旗のいくつかの記事題名です。

 「市負担3倍化でも”ご褒美” 世界水泳福岡大会 電通に『成功報酬』」

 「管制官100人単位の増員を 田村氏『緊急派遣隊員も』 参院国交委」

 「核融合協議会発足へ」

 「北朝鮮外貨の5割サイバー攻撃収入 安保理が報告書」

 「米司法省、アップル提訴 ”法律違反し独占的な力を維持”」

 「日本 北朝鮮破り3連勝 サッカーW杯予選 平壌での対戦 中止に」

 「歴史2点合否先送り 文科省 教科書検定 異例の事態 ほぼ全てにQRコード」

 「大谷選手代理人当局に捜査依頼 元通訳賭博疑い巡り」

 「マダニ感染症人から人確認 国内初、医師に症状」

 「サプリ30万個小林製薬回収 腎疾患発生受け」

 「■天皇皇后能登を視察」

 ◎前回でアメリカの司法文化のことを書きましたがアメリカの刑事司法はまず司法取引で交渉で例えば検察官が殺人罪を主張でも被告人の弁護士(弁護士)が傷害致死罪なら認めるで減刑してもらう、あるいは被告側が殺人罪を認めるなら検察官は他の窃盗罪は見逃してやるということは普通に行われています。それで交渉が成立しなければ一般市民を陪審員に選任しての公開での陪審裁判で決着させます。しかし陪審員は一般市民なので法律や証拠に素人で人種的偏見もありその評決にはしばしば批判があります(しかも陪審裁判は有罪か有罪でないか結論だけを言えばいい。細かい判決理由は言わなくてもいい。この点は日本でのプロの職業裁判官も加わった裁判員裁判とは違う)。

 確かにこれではアメリカの刑事司法では事件の真実が明らかにならないのではという疑問はあります。ではアメリカでそういう司法取引や陪審裁判が事件の真実を明らかにするものではない、と考えられているのかというとそうとも言えないです。

 松本人志氏の性加害疑惑でも疑問なのですが、松本氏の批判派も擁護派もまるで性加害疑惑の真実がすでにあってそれへの松本氏や周りの芸能人やマスコミの対応を云々していますが、人により性加害疑惑の真実は様々になっています。そもそも真実とは何でしょうか。それは結局のところ人間が脳内で認識するもの以外の何ものでもないです。神様がいて真実を知っていてそれを人間が教えてもらう内容が真実ではないです(それでも神様が人間に真実を教えてもそれを正しく認識できるかという問題がある。また神様が言った、としてもそれを信じない人がいたらそれで終わりである。日本史で宇佐八幡宮神託事件のように弓削道鏡を天皇に就かせよ、と託宣があっても人々がそれを信じなかったので道鏡は失脚したように)。

 アメリカでも司法取引で交渉でそういう議論をくり返して行くのはそれでより真実に近付けるという発想からです。交渉が成立しなかったら陪審裁判でこれも陪審員の目の前で検察官と弁護人がそれぞれに有利な主張で陪審員を説得します。最終的には被告人に言い渡される判決内容が一応の事件の真実ということになります(陪審裁判での評決は有罪か有罪でないか、という簡単なものだが司会進行役のプロの職業裁判官から説明はある。州によって司法制度は違うが)。これも人間の認識が真実に他ならないです。それ以上でもそれ以下でもないです。神様が真実を知っていてそれを教えてもらうのが司法制度の目的ではないです。生成AIでの裁判も将来はあるかも知れませんが、でもその結論を認めるかはやはり人間が判断するしかないのでは。

 よって大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の通訳だった男性の違法賭博に関与の疑惑でも神様が知っている確固たる真実があるわけではないです(あっても人間が認識できるかどうか分からない)。人間社会のことなので人間自身が決めるしかないです。司法関係者も我々も表に出ている証拠や通訳だった男性などの発言内容で大谷選手が違法賭博と知っていて資金提供をしたか判断するしかないです(現状漠然とではあるが大谷選手は知っていて資金提供をしたことが窺われるが。積極的ではないが)。最初から大谷選手に味方したいからや逆に大谷選手を陥れたいからではなく虚心坦懐に証拠・発言を見て聴いて真実を人間が決めるしかないです。現状その人間が真実を認識するのに大谷選手自身の記者会見は真相解明に最も必要ではないでしょうか(記者会見をしないのなら有利な事情も聴けないのでそれ抜きで大谷選手に不利な事実認定を我々がしてもやむを得ない。これは司法レベルとは違う判断になってもだが)。

 ではまた。おやすみなさい。