本日のしんぶん赤旗のいくつかの記事題名です。

 「避難なお2.9万人 故郷遠く 東日本大震災・原発事故 きょう13年 アートが語る 人が集う 『おれたちの伝承館』 福島・南相馬」

 「東日本大震災から13年を迎えるにあたって 2024年3月11日 日本共産党委員長 田村 智子」

 「首相が麻生氏と会食」

 「3.11から 13年 東京電力福島第1原発は今・・・ 収束道筋 いまだ見えず 約束ほご 進む海洋放出 進まぬデブリ取り出し 被ばく・漏出 トラブル続出」

 「君が心をくれたから 永野芽郁 真飛聖」

 「印からロシア戦闘員に 捜査局が人身売買網を摘発」

 「『ガザ停戦』数万人デモ ロンドン”意思示すしかない”」

 「『女性は家庭』条項憲法改正を否決 アイルランド」

 「松山は2打差4位 米男子ゴルフ 松山英樹」

 「新大関琴ノ若 ○発進 横綱照富士2大関に土 待ったなし 綱とりへ夢のある物語に挑む」

 「定期リポート ウクライナ侵略 難民の現場歩く ルポライター 丸山美和さん 命こそ最も価値ある宝物」

 「小芝風花が大河初出演 25年『べらぼう』遊女役」

 「最高裁判事と巨大法律事務所と国 『原子力村』の結びつき ジャーナリスト 後藤秀典さんに聞く ㊤ 東電代理人事務所に天下り」

 「アイヌ差別やめよ 日本会議シンポ会場前 市民が抗議 札幌」

 ◎今日はご承知のように東日本大震災から13年でしんぶん赤旗にありますが2022年6月に東京電力福島第1原発事故で国に責任はないとの最高裁判決が言い渡されました。それは最高裁第2小法廷でなのですが(最高裁判所は通常は三つある小法廷で事件を分担しているが、憲法判断が必要など重要な事件は裁判官15人全員での大法廷が担当する)その当時の4人の裁判官(判事)のうち3人が東京電力の代理人がいる法律事務所と関係があるとのことです。特に菅野博之裁判長は判決言い渡し翌月に最高裁を退官(退職)しすぐに東電の代理人がいる法律事務所の顧問に就任しています。これでは福島第1原発事故で国に責任はないとの最高裁判決はダメでしょう。もっとも国の責任を否定ですが国と東電はほぼ一体なのでこれで東電に原発事故処理費用を回せるとも言えます。とにかく福島第1原発事故で原発推進側の責任を否定したいことは明らかです。

 人間は利害関係に弱く自分に不利なことはなかなかしないのですが、最高裁判事でさえそれから逃れることはできなかったようです。というか実際にはこの福島第1原発事故の裁判前には第2小法廷で以前に東電の代理人がいる法律事務所との関係があった2人の裁判官にはいろいろなところからアプローチがしたかったのでは。それとも国や東電への忖度なのか。何としても国の責任(損害賠償)は拒否したいと。裁判官の評議(議論)などは国会での首相と野党議員とのように公開はされないので何があったのか全く分かりません。それでも当時の第2小法廷は4人で(小法廷の定員は5人)でこれでは残りの2人が国の責任を認めると可否同数で判事全員で審理する大法廷での裁判になるかもなので、国や東電はそれを嫌い菅野裁判長へのアプローチがしたかったのでは。それとも国や東電への忖度なのか。まあ証明は難しいですが。しかしここでも偉いのは検察官出身の三浦守裁判官はただ1人国の責任を認める反対意見を書いています。三浦裁判官は選択的夫婦別姓制を事実上認める判断も示しています。

 そもそも東日本大震災前に巨大津波の予測や原発の外部電源喪失の可能性は言われていたのに対策をしなかった国や東電を免責することはあり得ないですが。東日本大震災後によく言われた「想定外」ではなくそれなりの想定はされていたので(あれほどの巨大津波と揺れが襲うとは思われなかったとの議論はあるにしても)。何もしなかったのに責任を逃れるなら誰も事故対策をしなくなりますが(実際に一般社会でも例えば交通事故や建設現場での労働災害は今もって多いのでは)。

 東日本大震災での福島第1原発事故で日本の科学技術の敗北もありますが、実は当事者でもないのに責任を意図的に回避する裁判所という社会科学と人文科学の問題というか敗北も見逃せないのではないかと思います。以前から言われている日本の裁判所の特に最高裁の政府・大企業寄りの姿勢も。なかなか大手メディアは取り上げないですが。

 改めて東日本大震災の犠牲者の方々に心からの哀悼の意を表し被災者の方々にお見舞いを申し上げます。

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 ではまた。ごきげんよう。