深夜ですが昨日のしんぶん赤旗で見逃した記事題名です。

 「ー2024ー 国際女性デー🌿 働く女性の法的保護 日本は男性の7割 主要国で最低 世銀報告書」

 「裁判所職員不足は深刻 全司法と本村議員が懇談」

 「タクシー 運転手賃金改善迫る 参院予算委 伊藤氏が指導を要求」

 「■金正恩氏、軍訓練を視察」

 「■フーシ派攻撃で初の死者」

 「共同親権導入やめよ 市民ら首相に署名5.8万」

 「統一協会『指定法人』に 財産監視を強化 『特別指定』はせず」

 「■志賀原発構内を公開」

 ◎ニセ科学、疑似科学というよりは超常現象でUFOと宇宙人の目撃事件で昔から有名なのに「甲府事件」があります。これは1975年2月23日午後6時過ぎに山梨県甲府市で小学生2人がUFOと宇宙人に遭遇したというものです。その小学生2人の主張(「証言」はみんなの前で言うことでまず事実であることが予定されているので、ここでは「主張」とする)によるとローラースケートで遊んでいると上空にオレンジ色の飛行体があり1つは北のほうへ飛んで行ったがもう1つは近付いて来たそうです。その飛行体は底から筒のようなものを出しシャッター音のようなものを響かせブドウ畑に着陸でそこに金属の円盤型の物体があり、その扉が開き小人のような人物が降りて来たそうです。驚いた二人は逃げようとも思いところがその1人が背後から肩を叩かれ振り向くと耳が大きく髪、眼、鼻、口はない牙が3本ある人物でびっくりした二人は腰を抜かしつつも逃げて来たそうです。その後二人の母親たちがブドウ畑で発光する飛行体を目撃で翌日以降にブドウ畑で折られたコンクリート柱や放射能まで発見・検出されたそうです。

 それから同日に小学生2人が飛行体を見た上空にやはり発光するものを目撃したとの主張が複数の大人からもあります。また保険外交員の女性がそのブドウ畑の近くを車で走行中に小学生2人が見たのと同じ人物を目撃したそうです。

 さてここまで来ると証拠で人証(主張や目撃談)も物証(放射能など)もかなりありやはりUFOと宇宙人は実在するようにも思えます。しかし細かく見るとこの「甲府事件」にも疑問があります。

 まず小学生2人が見たとされる宇宙人像は当時のTVアニメ番組や少年雑誌で描かれた宇宙人と類似しています。というかかなりそっくりとも言えます。「甲府事件」直前の時期には「木曜スペシャル」番組でUFO特集が放送されています。それから約2年半前には高知市での同様の中学生がUFOに遭遇で捕獲もしたとされる「介良事件」も起きて報道されています。当時はそういう「UFOブーム」で小学生2人はその影響を受けた可能性があります。

 ブドウ畑でコンクリート柱が折られていたのも小学生2人がUFOを見た以前には折られていなかったとの確認はされていません。よってこれがUFOが着陸した証拠にはなり得ないです。またブドウ畑での放射能検出もそれはこの「甲府事件」以前にUFO着陸事例が確認されてそこで放射能が検出されたという前例がないとUFO実在の証拠にはなり得ないです。もちろん今に至るまで地球上でUFOが来た確認事例は全くないです。単にブドウ畑で放射能が検出されたという証明だけです。そうでないと例えばUFO着陸目撃後にそこで雪が積もっているとすると雪が積もったことがUFOの存在証明になってしまいます。放射能は原子力発電所や自然界でも観測されるので放射能がUFOの存在証明にはならないです。少なくとも放射能とUFOの関連性を証明しないと証拠にはならないです。

 他の大人たちが発光体を目撃したというのも航空機や流星であることを否定できないです。そもそも甲府市上空は航路です。また首都圏に比べると甲府市周辺は流星も見えやすいのでは。小学生2人の母親たちがブドウ畑で発光する飛行体を目撃とのことも2人は団地周辺で遊んでいてそこから見たのに団地住民などの飛行体の目撃情報がないです。かなり明るい飛行体で住民がいた団地周辺からの目撃がないのは不自然です(夕方で多くの人々が夕食時で在宅だったのでは)。

 また保険外交員の主張は事件から7年後です。その間のマスコミ報道やUFOや宇宙人についての超常現象ブームの影響を受けた可能性があります(その影響を受けたから主張をしたのでは)。その「甲府事件」の時間帯は暗くなり掛けていて保険外交員は車から道路での通行人を宇宙人と見間違えた可能性もあります(イラストはあるが写真など映像の証拠もない)。もっとも保険外交員も小学生2人も意図的に虚偽を述べたとまでは言えないようですが。

 それから肝心のUFOや宇宙人という最大の証拠がないです。そりゃ無理だよ、と言われるかも知れませんが、こういうUFO事件でUFOや宇宙人がないのにああでもないこうでもない、とUFO・宇宙人事件を論じて来たのが最大の問題だったのでは。UFOや宇宙人が残されていれば(そもそもそれが宇宙の彼方から来たUFOや宇宙人であるかどうかという問題はあるが、少なくとも地球上には存在しない物体や生物であることは分かるのでは)文句なく「甲府事件」や海外では例えばアメリカの「ロズウェル事件」も無理なく認定できるのに、最大の証拠であるUFOや宇宙人が確認できないので少なくとも地球上に来ているというのは言えないです。

 「甲府事件」もUFOや宇宙人がないのもありますがそれ以外でも証拠の信用性が低く内容も乏しいです。今まで超常現象界隈でも議論が続いていますが、証拠がないその信用性が低ければその事象はなかったと言わざるを得ないです(またそう言うべきである)。我々はそろそろ「甲府UFO事件」の長かった呪縛から逃れるべきでは。

 ではまた。今度は月曜日にお会いしましょう。おやすみなさい。