本日のしんぶん赤旗のいくつかの記事題名です。
「バス路線廃止・撤退 地球半周分 地域交通予算増を 運転手の賃金・処遇改善 伊藤議員が要求 参院予算委」
「次期戦闘機輸出”歯止め”演出で 公明党 推進へ傾斜」
「五百旗頭真氏が死去」
「利下げ『今年のある時点』 米ＦＲＢ議長が見方示す」
「『もしトランプ』なら 世界経済成長１％下げ 独研究所」
「知事の”空パー券”告発 真下氏追及 党北海道議団が独自調査 質問通告後に報告書を修正」
「飢饉阻止 緊急措置を ガザ 南ア、国際司法裁に要請」
「台湾独立『許さない』 中国外相会見」
「２０２４米大統領選 ヘイリー氏撤退表明 共和党トランプ氏 指名確実」
「鈴木 ＯＰ戦初本塁打 米大リーグ 出場重ねて調整 鈴木」
「三重県議会 ハラスメント研修実施へ 吉田党県議の申し入れ受け 議長が表明」
「名古屋、負担金支払い確定 トリエンナーレ 最高裁、上告退ける」
「能登半島１．１地震 石川・輪島 未来に夢ある復興を 紙議員が農漁業者に聞く」
「解散前に腕時計売却 『トケマッチ』元代表 計画的犯行か」
「『署名したと考えられる』 統一協会推薦確認書 文科相が答弁」
「除名された元党員の提訴で日本共産党広報部がコメント」
◎前から書いているコロナウイルス感染拡大での反ワクチンノーマスク派の市民運動家のある女性（私と面識がある）は相変わらずＳＮＳ上に連日陰謀論を投稿していて個別のものへの批判は控えますが何がこの女性をそうさせたのか。
以前書きましたがこの女性は私も参加していた報道についての勉強会にも来ていました。私以外は国立大学教授や全国紙記者や通信社記者やテレビ局員など高経歴でそうそうたるメンバーでした。毎回新聞記事やテレビでのニュース報道を検証するものでした。終わった後は近くのホテルの喫茶店でお茶会で私は好物のココアを奢ってもらっていましたが。
しかしその勉強会も新聞記事やニュース報道の論調を考えるといったものでそこにある基本的な事実を疑うものではなかったはずですが。例えば犯罪報道であまりにも容疑者を犯人と決め付け過ぎではとの意見は私も含めてよく出ましたが、事件自体が報道のでっち上げとか冤罪とか容疑者名をあえて間違えて書いているとの話はなかったですが。紙面上の統計データが捏造との話もなかったのでは。
ところがこの女性はコロナウイルス感染拡大から報道自体を疑うばかりかネット上の陰謀論ばかりを信じ切ってしまって、地球温暖化否定やロシアのウクライナ侵攻支持など完全に陰謀論者になっています（政治思想でウクライナ侵攻のロシア支持はあり得るだろうが、この女性は戦争反対の市民運動家でもあってウクライナ市民の死亡にも特に哀れにも思っていないようでやはり陰謀論者である）。何があったのか。
実は私も含めてまだかなりの日本人が陰謀論やニセ科学、疑似科学に免疫があるのは１９９５年のオウム真理教による地下鉄サリン事件で麻原彰晃教祖の空中浮遊やハルマゲドン（世界最終戦争）を煽った荒唐無稽さが明らかになったのを知っているからでは。その事件後にＴＶ番組や書籍でニセ科学、疑似科学を暴くものが多く登場しました（例えば日本テレビ系の「特命リサーチ２００Ｘ」など）。まだ多くの人々がコロナウイルス感染拡大での反ワクチンノーマスク派にはならなかったのもそのせいでは。私もそういうニセ科学、疑似科学を暴く媒体にたくさん接しました。
恐らくこの女性はそういうニセ科学、疑似科学を暴くものに接していなかったのでは。女性が関心を持った戦争反対や報道の問題は社会科学でありニセ科学、疑似科学は人文科学や自然科学の分野で縁が薄かったのでは。私も実はその勉強会でメンバーにニセ科学、疑似科学の問題を示してもそれほど関心を持ってもらえない状況でした。
しかしこの女性は別にメディアリテラシーを考える市民団体にもいたはずで、確かにメディアリテラシーとはマスコミ報道を批判的に見ることですがそれが行き過ぎて陰謀論に走ってしまったとはこれほど滑稽な話はあるでしょうか。大手メディアは基本情報はまずウソは書かないです。発覚した場合に部数や視聴率低下で当事者から訴訟を起こされたり政治からも圧力が来ますので。問題はその報道姿勢と論調という取捨選択と主観の部分です。
この女性は私も参加していた勉強会とメディアリテラシーの市民団体でマスコミ報道の問題点を指摘していたのが、今や自ら陰謀論者になって連日誤情報を発信でメディアリテラシーの研究対象とも言えます。まさにミイラ取りがミイラになった、と言うべきでしょう。まあかつて面識があった者としては何とも言えない感慨を覚えますが。それほどまでに陰謀論の誘惑は強いものであるようです。みなさんもご注意を。
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ではまた。ごきげんよう。