いつも拙い私の文章を読んでいただきありがとうございます。

 本日のしんぶん赤旗は新聞休刊日でお休みです。

 ◎前から書いているコロナウイルス感染拡大での反ワクチンノーマスク派のある男性と市民運動家のある女性(双方とも私と面識がある)がSNS上で陰謀論を投稿(引用も含めて)していますが、この2人はネット上で見つけた情報を陰謀論とは知らず自分たちだけが真実を知っている(よく言われるネットde真実)世間は世界統一政府や製薬会社などの大企業に騙されているとの思いでしょうが、事実は逆でこの2人こそが陰謀論に騙されています。

 最近でも特に男性のほうはニセ科学論者の講演会に参加や関与ですが、そのニセ科学論者も全国を回って講演料とネット上で動画サイトやブログの再生回数を稼いで生活費にしています。コロナワクチン接種で製薬企業は稼いでいるのは事実ですがそれはニセ科学論者も同じです。騙されているのは世間ではなくこの男性であることはあまりにも明らかです。

 コロナワクチン接種で製薬企業が儲けている、というのも実は一面的でコロナワクチンはまず二重盲検法による治験(偽薬でも病気が治ってしまうことがあるので)でそのために数千人の被験者を募集しなければなりません。被験者を二つに分けて一方には本物のコロナワクチンを接種でもう一方には偽薬のコロナワクチンを接種で、比較して本物のコロナワクチンに明確な感染抑制の効果があればそのコロナワクチンは承認され接種ができます。しかしご承知のようにコロナウイルスは何度も変異しその度に新たなコロナワクチンを開発で治験もやり直さねばなりません。製薬企業にとっても手間暇が要ります。それに偽薬のコロナワクチンを接種された被験者には当然コロナウイルスに感染というリスクを負ってもらわねばなりません。また日本では今までコロナワクチン接種は無料で政府がお金を出しています(もちろんその原資は税金からだが)。こういうことを製薬企業や各国政府が陰謀を企んでまで好んでやっているとは考えられないです。その意味でも騙されているのは男性のほうです。

 市民運動家のある女性のほうは恐らく誰かがコロナウイルス感染拡大でもワクチン接種やマスク着用に効果はない、と陰謀論を吹き込んだのでは。男性のほうは感染拡大前から陰謀論者のようですが、この市民運動家のある女性のほうは私と会っていた時期は全く陰謀論者の気配はなかったです。しかし名駅(名古屋駅)の太閤通口で反ワクチンのビラを配っていたのもあって責任は免れないです。

 こういうふうに陰謀論は市民社会に浸透していますが実は我々はコロナウイルス感染拡大ではなく1995年のオウム真理教による地下鉄サリン事件でその恐ろしさを知っているはずです。オウム真理教には麻原彰晃教祖の空中浮遊などニセ科学を信じる多くの信者が集まりました。地下鉄サリン事件も陰謀論の世界最終戦争(ハルマゲドン)を妄信する麻原氏が自らことを起こしたという面もあります。こういう予言された陰謀論が実現しないから自ら実現することを予言の自己成就現象と言いますが、この男性と女性もコロナワクチン接種とマスク着用に効果はない、と言い続けてもちっともそれが実現しないので未だに騒ぎ立てているだけでは。これではこの男性と女性は令和の2000年代の(疑似)麻原彰晃氏になってしまうのでは(あまり言いたくはないが)。このままではこの男性と女性はSNS上での陰謀論のウソ・デタラメの投稿が「デジタルタトゥー」になって残って後々響きます。かつて面識があった者としては一刻も早く正気を取り戻してほしいです。切に願います。

 ではまた。