寝ている旦那さんを見下ろしながら自分の心と葛藤する。


気持ちとしては、こいつを抹消したい。

子供にとって害悪なものは削除したい。

何を落としたら、確実に逝けるだろうか…

電子レンジ…

除湿機…



この高さから落としたとする。


その後の処理…


血を掃除するのは…嫌だな。


てか、自分の母親が殺人犯とか

そっちの方が子供は嫌だろう。

受験どころではなくなる。

子供の人生を潰してしまう…


そうだ。

怒りに任せて、やってはいけない。

落ち着け私


旦那さんの枕元で自問自答をくり返し、許せる事はなかったが

踵を返しその場を離れた。


気持ちを切り替え、明日のお弁当

を考える。

こんな困難にも負けないように

受験頑張れるように息子の大好きな物を入れよう!


そんな事を思いながら眠りについて

しばらくすると

泣きながら中3の息子がやって来た。

「お母さん😢どうしよう…

明日、受験なのに眠れない😢

どうしよう…😢どうしよう…😢」

「嫌な思いしたね。ごめんね。ママがお父さんに選んだ人だ。ごめんね。明日、父さんやっつけてやるからね。」


その夜は、息子を抱きしめ

眠りにつくまで背中をトントンした。


眠ってくれた時には、心からホッとした。


その夜、怒りが消える事はなかった。




続く…