今春解放された親の任務の一つに、塾の送迎がある。
自転車で並走することもあれば、車に乗せることもあったが、いずれにしても酒は飲めない。

若い頃とは違ってアルコールを翌日に持ち越してしまうし、どうしても飲まなきゃいけないわけでもないし、さして我慢している意識もなかったが、先日ママ友と平日昼から酒盛りを楽しんでいたら、まぁ話は弾むし飲酒による高揚感も相まって、送迎を気にしない生活に喜びを覚えた。

とはいえ、習い事、雨天時、通院時など、まだ送り迎えが必要な場面もあるため、節度をもって楽しむ自制心は持ち合わせている。

送迎といえば、大阪には生徒の送迎サービスを行う塾があるらしい。
東京の塾でそのようなサービスは聞いたことがなく、自分の体調が優れないときなどピンポイントで利用できるならばうらやましい。

しかしながら、この手の送迎バスならばおそらくルートが決まっていて、場所によっては自身で送迎するより、相当時間を要することになるのではないか。
行きであれば下校時刻との兼ね合い、帰りであれば睡眠時間が遅くなることの懸念もあり、家庭によって捉え方は様々であろう。

では、病児の場合ならどうか。
某家の次男は難病にも関わらず、しかも学力層の合わない塾に入れられ、挙げ句自ら塾の送迎バスで通っているらしい。
そもそも病児を通塾させることに疑問を拭えないが、どうしても通わせたいのなら、体の負担を考えて保護者による送迎一択なのではないか。

睡眠不足やストレスの蓄積は、健康体をも蝕む要因となる。ましてや難病持ちの小学生。
何のための自家用車か。
自分の用事は市街地でも車で行くのに。
次男のための労は惜しむのか。
まったくもって理解に苦しむ。