バカリズム脚本のドラマで「ノンレムの窓」というのがある。
昨年末に視聴したが、どうやらこれまでにも番組改編時期の特別枠で何度か放送されていた人気シリーズらしい。
毎回3本の新作がオムニバス形式で展開され、バカリズムが各話の案内人を務めるスタイルだ。

その昨年末放送の第1話「野崎さんの夢」のテーマが「承認欲求」だった。
森七菜演じる田舎のかわいい高校生、野崎さんの視点で描かれた本作。
チヤホヤされてきた自身の半生を振り返り、卒業後は上京してモデルになるのは必然だと考えながらも、友人の前では謙遜しうまくやってきたと思っていた野崎さんであるが、実は相当な承認欲求オバケだとクラスメイトから認識されていたというショートストーリー。

目立ちたいという隠しきれない深層心理を、クラスメイト役の小野花梨が軽快に突っ込んでいくのがかなりの爽快感で、満面の笑みをたたえながら怒濤の勢いで「承認欲求の権化だから絶対成功するよ~」などとこれまでのエピソードを次々披露していくさまに腹がよじれた。

「ホントすごいよ~承認欲求強くなかったらあんなことできないもーん」みたいなフレーズの連続に、ほめられているのかけなされているのかと戸惑う森七菜の様子もたまらない。

だがしかし。
これ嫌味なのかと戸惑うさまがおもしろいわけで、世の中には言葉通りにしか受け取れない、婉曲表現がまったく通じない人もいるのだ。

○○ちゃんすごーい、こんな(恥ずかしい)ことまでできちゃうなんてさすが!(ほめてない)
○○ちゃんにしかできないことだよ!
でも(間違った方向に)頑張りすぎだから少し(ブログ)休んだほうがいいかも。
ホント(子供たちの)体調心配だよー!

日々、私私私を見て!と発信しているけど、
ご家族大丈夫そ?