ニコイチ。
私がこの言葉を知ったのは、『カバチタレ』だったか、はたまた『極悪がんぼ』だったか。

マンガで見た場面では、盗難車や事故車からパーツをとり、修復歴を隠して違法に高額で販売するというもの。

人気の外車と喜んでいたら、ニコイチ、サンコイチの粗悪車だったとか、そんな話。


別の意味での使い方もある。

たとえば、仲良しの友達や恋人同士など、

「常に一緒にいる」「二人で一人のように仲が良い」人たちを形容するのに、

プラスの意味で使うらしい。


逆に、その状態を揶揄する際に使われることもある。


嘘か真かは知らないが、このアメブロ界隈には小学生高学年にもかかわらず、互いがいないと不安に駆られるほど常に行動を共にしている兄弟がいるという。


友達よりも兄弟で毎日一緒に遊びたいだなんてほほえましいエピソードにも思えるが、

どうもそういうわけではなさそうだ。


親が子供たちに対し、適切に接することを怠ってきたせいで、必要以上に二人で過ごさざるを得ず、結果「一人では何もできない」ニコイチ兄弟に仕上がってしまったというのだ。

さらに言えば、この両親も無駄にニコイチ行動をとっている。
父は兄の行事、母は弟の看病とか、

父は病児の送迎、母は留守宅を守るといった具合に、臨機応変に分担して行動することが難しいご様子。


仲良きことは美しきことかもしれないが、

そのしわ寄せを子供たちが受けているのだとしたら、悲しい話である。