動けない朝の静けさについて、今日は少しだけ書いてみようと思う。
目は覚めているのに、身体も心も、まだ起き上がる準備ができていない朝。
何かを始めなければいけない気がするのに、その「何か」が見当たらないまま、時間だけが静かに流れていく。
そんなとき、胸の奥でコト… と、かすかな音が鳴った。はっきりとした感情でも、言葉でもない。ただ、「ここにいる」という存在の音。
その小さな響きが、動けない自分を責める気持ちを、少しだけ遠ざけてくれた。窓の外は、曇り空。はっきりしない灰色が広がっている。
でも今日は、その色が不思議とやさしく見えた。曇り空に守られるという感覚。明るくならなくていい、答えを出さなくてもいい、そう言われているようで、胸の力が抜ける。
静かな始まりは、派手さはないけれど、確かにここにある。何もできない時間も、立ち止まっている感覚も、すべてが余白として、この一日の中に溶けていく。
灰色の余白に佇みながら、私は今日も、ゆっくり呼吸をしている。それだけで、もう十分なのかもしれない。