Little Friends -239ページ目

ラーメン屋のおバカな人たち⑧~K部長のことⅢ

空気の読めないS課長がやって来て、僕にこう言った。


「店長、たまにはK部長に電話して下さいよ」


…ハァ!?


現場のことはわからないって堂々と言うようなヤツに何の電話よ?


「Gamera店長だけは、全然連絡してこないってこぼしてましたよ」


…なるほど。


上司なんだから、ご機嫌伺いくらいしろってことか。それを、わざわざ空気の読めないヤツを通じて遠回しに言ってきたワケね(笑)。


くだらない上司風吹かす前に、少しは仕事覚えたらどうだ?前職が営業なのにいきなり営業に回さなかったのは、ラーメン屋というものを勉強させたかったからだろ?


それもわからず、頭からラーメン屋自体を見下しているようなヤツに、なんで頭下げなきゃいけないんだ?


こう書くと、僕が会社に対して斜に構えた不良社員みたいだけど、確かに上司に正論吐いて噛みつくこともある反面、言われたこと以上の仕事はしてきたつもり。


だけど、この頃の僕はひそかに退職を決意していて、いかにうまくバトンを渡すかということを考えていた。当然、バカのご機嫌取りなど興味もない。


このK部長、最後は現場から総スカンをくって、結局会社を去ったそうだ。

ラーメン屋のおバカな人たち⑧~K部長のことⅡ

(続き)意味のない店長会議の翌朝、僕が店に行くとK部長が待っていた。


挨拶だけして、僕はすぐに仕込みと材料切りを開始。昼間は4人で営業するけど、開店前は2人しかいない。こんなヤツをかまっている時間はない。


やがてホール担当のアルバイトA子が出勤。客席の清掃を始めようとしたら、客席にいたK部長が、いきなりA子に掃除がなっていないと言った。驚いたA子は、これから掃除するんですと答えると黙ったという。


…バカか、お前むかっ


普通、閉店後はテーブルを拭くくらいで客席の掃除はしない。


現場研修すらやらず、前職の経験だけにしがみついてるから恥かくんだよ!


結局、何をするわけでもなく、厨房と客席をウロウロ。


…ジ・ャ・マ・だむかっ


開店15分前、他の2人が出勤。いつもはミーティングだけど、バカがいるから今日は朝礼。僕は伝達事項だけ、あとはバカのお話。


口を開いたK部長、抽象的精神論に終始した演説を開始。横で僕は吹出しそうになった。


…お前、先月の「近代食堂(業界専門雑誌)」にその話書いてあったぞ!


開店時間を過ぎて客が待っているのに、必死で覚えた内容を延々と演説、完全にKY(笑)。

ラーメン屋のおバカな人たち⑧~K部長のことⅠ

最後にいたチェーン店の話。


直営店担当のK部長が、東京からやって来た。どっかの営業マンだったのが、ラーメンチェーンに入社するなり部長(笑)。


どうせ社長の怪しげな人脈だろうし、この頃は無理に無理を重ねて店舗展開を続けており、現場も本社も慢性的に人手不足、特に本社はこのテの怪しげなヤツが急増していた。


この時は僕のいた店だけではなく、他の道内の店からも中京地区の新店に社員を応援に出しており、店長クラスは店を留守にできない。僕なんか2ヶ月間休みなし。


店の営業に支障がないよう、朝6時から事務所で店長会議をやると言う。僕のいる店なんか毎日夜12時まで仕事してるし、何もこんな時に…と思った。


会議が始まると、K部長は社長のお言葉を読み上げ、そのあと質疑応答。現場のことなど何もわからないヤツに何を言っても無意味だから僕は黙っていたけど、他の店長の質問に対しK部長は、


「私は現場のことはわからないから…」


わからないなら、少しは勉強しろよ!


このK部長、現場研修すら拒否したらしい。別に現場だけがラーメン屋じゃないけど、要するにラーメン業界そのものを頭から見下している証拠だ。(続く)