さらば愛しき女(ひと)よ③
多くの店を手がけるようになって、本社にも店舗の設計や工事の手配を行う設計部ができた。
ただ、全員が飲食店に対しては全くの未経験、そのためトラブルも多発した。少しは現場の人間の意見に耳を傾ければ防げるような安易な設計ミスが多く、要はたかがラーメンと見下していたのが原因だろう。
そんな中、初めて自分だけで札幌の店の設計を担当した女性社員Bさん。僕が店長に決まった時はすでに店の工事も終わっていて、けっこう不都合な点もあった。
設計部に一応クレームを入れ、すぐに札幌に飛んできたBさんに説明した。オープンまで時間がなく、手直しはほぼ不可能だ った。
普段うるさいので有名な僕だから、当然怒られると思ったのだろうが彼女を責めても仕方がない。2人で知恵を出して、このままうまく使いこなすしかないし、彼女も最大限努力してくれた。
何より、がんばっていたから気の毒で文句も言えなかった。仕事が終らずに、独身女性が3日間も会社に泊りこんだり、札幌の店の開店前日も、最後の手直しのために羽田から始発便で来て、1人で完成させ最終便でトンボ帰り。
半年後、彼女は体調を崩して退職した。過労が原因だったそうだ。
ただ、全員が飲食店に対しては全くの未経験、そのためトラブルも多発した。少しは現場の人間の意見に耳を傾ければ防げるような安易な設計ミスが多く、要はたかがラーメンと見下していたのが原因だろう。
そんな中、初めて自分だけで札幌の店の設計を担当した女性社員Bさん。僕が店長に決まった時はすでに店の工事も終わっていて、けっこう不都合な点もあった。
設計部に一応クレームを入れ、すぐに札幌に飛んできたBさんに説明した。オープンまで時間がなく、手直しはほぼ不可能だ った。
普段うるさいので有名な僕だから、当然怒られると思ったのだろうが彼女を責めても仕方がない。2人で知恵を出して、このままうまく使いこなすしかないし、彼女も最大限努力してくれた。
何より、がんばっていたから気の毒で文句も言えなかった。仕事が終らずに、独身女性が3日間も会社に泊りこんだり、札幌の店の開店前日も、最後の手直しのために羽田から始発便で来て、1人で完成させ最終便でトンボ帰り。
半年後、彼女は体調を崩して退職した。過労が原因だったそうだ。