懐かしの急行列車⑯~「ノサップ」 | Little Friends

懐かしの急行列車⑯~「ノサップ」

滝川から根室に至る根室本線。全線を直通する列車は1本もなく、札幌からの特急も全て途中の釧路止まり。


それでも昔は、根室から札幌行の急行「狩勝」も走っていたし、「北斗星」用の客車を使った臨時特急「北斗星まりも」も札幌―根室間を直通した。


そして、昔走っていた夜行急行「まりも」に接続して、釧路と根室を結んだ急行が「ノサップ」。由来は最東端の納沙布岬。


僕は真冬に乗ったが、二重窓のキハ56でも車内は寒く、エンジンの上の席なら多少は暖かいなどと車掌が案内していた。


カキの名産地厚岸(あっけし)では、早朝にも関わらず名物駅弁の「かきめし」が売っており、出来たてだから温かくて本当にウマかった。


その厚岸を出るとほとんど民家も見あたらなくなり、右手に太平洋を臨みながら、海蝕崖の上に広がる荒野の中を黙々と東をめざす。


少し市街地が開けてきて日本最東端の駅東根室を通過、ぐっとカーブすると最果ての終着駅根室に到着。


標津線や天北線なきあと、本当に北海道らしい車窓を楽しむなら、この釧路―根室間が一番だと思う。


「まりも」なき今、キハ54がたった1両で快速「はなさき」「ノサップ」として走っている。