懐かしの急行列車⑫~「いいで」 | Little Friends

懐かしの急行列車⑫~「いいで」

上野と新潟を結んだ急行。


僕は新潟から上野まで乗ったけど、この列車は上越線経由ではなく、磐越西線の喜多方や会津若松を通り、郡山で山形からの急行「ざおう」を併結し、東北本線の架線の下を走る長大編成のディーゼル急行だった。


この列車も、確か上越新幹線開業と同時に消えた。今はディーゼル急行どころか、東北本線を走る優等列車はほとんどなく、短距離特急を除けば寝台特急だけになった。


もちろん上越線経由にくらべて遠回りだから、新潟から上野まで特急「とき」なら4時間弱で行けるところを、倍近い7時間くらいかかった。全区間乗通す物好きな客は僕くらいだった。


上越線の車窓も素晴らしいが、「いいで」の走る磐越西線も阿賀野川沿いに走り、会津盆地を抜けると磐梯山や、遠くに猪苗代湖が見える。


郡山で少し停車するので、ホームに降りて駅弁を買った。内容は素朴な幕の内だが、ネーミングは東北らしく「ずうずう弁」。確か、東北弁の解説がついていたはずで、この駅弁は今も売っているはずだ。


ちなみに「いいで」とは、この列車の走る磐越西線沿線にそびえる飯豊山地のことで、かつては出羽三山とともに修験者の多く集まる山だったそうだ。