懐かしの急行列車⑤~「ニセコ」 | Little Friends

懐かしの急行列車⑤~「ニセコ」

札幌と函館を結んだ急行。僕が乗った時はディーゼル機関車に牽引された特急用の14系客車だったが、昔はC62蒸気機関車が重連で牽引する列車としても有名だった。


その名のとおり、この列車は小樽や倶知安回りの本来の函館本線経由だった。この区間は山線と呼ばれ、室蘭回りの海線より距離は短いもののカーブと勾配が多い難路のため、今では札幌―函館間の特急や急行は全て、スピードが出せる室蘭回りで走っている。


「ニセコ」も札幌から函館まで確か6時間くらいかかったと思うが、でも小樽までは日本海を眼前に見ながら走り、小樽を過ぎると一転して険しい山越えに挑む。


先頭に立つDD51ディーゼル機関車が、何度も「ピョー」と吠えながら身をくねらせつつ進んでゆくと、蝦夷富士羊蹄山がさまざまな角度で姿を現す。山越えを終えた長万部からは反対側に噴火湾が広がり、そして最後は大沼国定公園を通る。


海線回りの特急より2時間以上余計にかかるが、車窓風景は本当にダイナミックで退屈しない名列車だった。


北海道新幹線は距離の短い山線ルートを走ることになるが、残念ながらほとんどトンネルになるはずで、この「ニセコ」のような車窓は期待できないだろう。