最悪の年末年始⑤ | Little Friends

最悪の年末年始⑤

(続き)わびしい元旦の朝食が済んだ頃、母が見舞いに来た。僕はおせちの件を訴えたが、

「病人のくせにワガママ言うな」

とバッサリ切り捨て、さらに衝撃の発言!

「予定どおり、明日から行ってくるからね」

……は!?

予定とは、元日は家で過ごし、2日の朝から祖母を連れて家族みんなで2泊3日で温泉旅行に行くこと。僕が入院したから、当然中止かと思っていたが、

「別に死ぬような病気じゃないんだし、キャンセル料がもったいないでしょ」

………オーマイガーショック!

何かあったら親戚の伯母さんに連絡しなさいと言い残し、母はそそくさと帰って行った。

…絶対にグレてやるむかっ

13才の純真な少年は、心の中でそう誓ったのであった。

僕を置き去りにして家族が温泉に旅立った翌日、午後の検温を終えた僕は、パジャマのまま上着を羽織り、ナースステーションの前をかがんで通り抜け、病院を抜け出した。

まだ抜糸していない傷口をかばいながら、ゆっくりと駅の方へ向った。

連日のおせち攻めでウンザリだし、クリスマスの前からまともな物を食べておらず、とにかく何か食べたかった。でも、この頃は三が日に営業している飲食店などほとんどない。(続く)