ボツになったメニューたち⑳ | Little Friends

ボツになったメニューたち⑳

キリがないし、恥をさらすだけだから、今回で最終回。

「餃子」

これは、出戻りで店長になった小樽の店でのこと。

もともと餃子はやっていなかったが、客単価を上げたいという社長の意向を受けて、しぶしぶ餃子をやることに…。

だが、経営が変わったばかりで信用がなく、メーカーからは相手にされず、仕方なく自分で作ることになった。

2ヶ月くらい、休みのたびに餃子を食べ歩いて研究、やっと作り上げた餃子は、隠し味に味噌ダレを使い、にんにくのかわりにギョウジャニンニク、ラーメンのスープと背脂のミンチを練り込んで、食べると小籠包のようにジュワ~!

夏の観光シーズン、この餃子で大いに稼ごうと思ったが、とにかく餡を練って皮に包まなければならない。仕込み量は倍以上になったが、人員は同じ。

餃子の注文は激増、ホールもオペレーションも大混乱の毎日。結局、お盆過ぎに僕が過労でダウン、1週間店を閉めるハメになった。

翌年夏は、餃子の販売を中止。地元客には残念がられたけど、秋になったら必ず再開するからと勘弁してもらった。

でも、この夏は、客単価が下がったかわりに、客席の回転率が上がり、結果的に過去最高売上を記録したのは皮肉だった。