函館の危機③ | Little Friends

函館の危機③

(続き)函館の場合、五稜郭、函館山、元町、ウォーターフロント、湯の川温泉など、有名な観光地は多いが、何度も行きたいような場所ではない。

にもかかわらず、僕のように何度も函館に行く人は、函館の町自体が好きだからだ。

目の前に広がる津軽海峡、異国情緒漂う優しい町並み、その町を包みこむようにそびえる函館山…。

だが、この10年くらいは、町歩きをしていてもつまらなくなった。観光客向けのチープな店ばかりで、地元の人が行くような店や魅力のあるスポットが減っている。

なにより、町そのものに活気がない。そりゃそうだ。特に地場産業もなく、景気は最悪、物価も決して安くない。

愛知にいる時、函館から来ている人と親しくなったが、その人の前職は、僕でも知っている食品会社の営業マン。

給与は上がらず、ボーナスはカット、とても家族を養えず、函館に家族を置いたまま、もう3年も契約社員として愛知で働いているそうだ。

函館は、住むにはいい町だと言われるが、若い世代すら、仕事がなくて函館を離れる人が多いとも聞く。

いくらいい町でも、食べていけなければ町はさびれてくる。これは、函館だけでなく道内各都市共通の問題点だ。(続く)