「北斗星」の旅路~個室A寝台「ロイヤル」にて⑩ | Little Friends

「北斗星」の旅路~個室A寝台「ロイヤル」にて⑩

(続き)ワインに続いて、ウイスキーのミニボトルも飲み干し、すっかり酔っ払った頃、杜の都仙台に到着。本州最後の停車駅だ。

札幌を除けば、東京以北で最大の都市だが、夜11時半の仙台駅のホームは、どれも閑散としている。

仙台がイナカだと言っているのではなく、一晩中、人、人、人の東京の方が異常だという意味だ。

「北斗星」は定刻に仙台を発車、万里の長城のようにそびえ立つ東北新幹線の高架をくぐり、ひたすら北へと急ぐ。

仙台でも運転士が交代した。乗客の安全をたった1人で背負いながら、運転士は盛岡までの約200㎞、「北斗星」を走らせる。

ほとんどの乗客が眠りについているはずだ。乗客たちの夢や憧れを乗せて、「北斗星」は北の大地へ、そして明日に向かってひた走る。

我ながら名文だなぁ(酔)。

仙台発車後、僕もベッドにもぐりこんだ。このままだと、次は「目が覚めると、函館だった」になってしまう。

車内の僕が寝ている間、今の僕が「北斗星」の夜間飛行を書き綴っていこう。

ずっと今の僕が書いてるだろ!などと突っ込まないこと。確かにそのとおりだが、一応、去年「北斗星」に乗った時の時間軸で書いているつもりだ。(続く)