フェリーで北海道に行こう(19) | Little Friends

フェリーで北海道に行こう(19)

(続き)ステーキはもちろん、いろいろなおかずを何度もおかわりし、デザートにアイスクリームまで堪能し、満ち足りた夕食を終えた。

レストランの席数は多いが、ほとんどの席が埋まっている。混雑期には並ばないと入れないことも多いそうだ。

二晩も乗るのだから、乗客同士が親しくなることも多いだろうけど、僕は特にそのようなこともなく、1人で過ごしている。

この船に乗るまでの日常が少し忙しかったから、まずは休息をかねてのんびりしたかったし、特にグループ客は苦手だ。

日本人の悪しき習性だが、きっと1人1人はいい人なのに、旅先で集団になると、一気にモラルやマナーが低下する。

海外でも、決して評判が良くないが、日頃抑圧された生活を送っているから、旅という非日常の中では、ハメをはずしすぎるのだろう。

僕にとっての旅とは、自分のエンジンの回転数を目一杯落とす時間であり、他の人みたいに、あれもこれも、あそこもここもと、必要以上にがんばらない。

かえって疲れるし、欲張りすぎて何の印象も残らない。残るのは写真だけ、という旅より、ぼんやり眺めた空の色や広さを、いつまでも忘れないような旅がしたいし、そういう旅をしている。(続く)