ガラガラガラガラ
病院にも家庭にも断られ
仕方なく実家へ帰ってきた
左半身麻痺で脳腫瘍と
闘病中の兄。
そのお世話をするはずだった
手術もできないほど、ガンに
身体を蝕まれた母。
そんなガン末期の二人を、
夫も定職もない
1男児の母である私が、
世話をすることになった
私の今の現実。
毎朝、息子を小学校へ通学させ、
車で３０分程度の実家へ向かう。
食事の支度や買い物、掃除など
いわゆる家事を済ませ、
合間に兄を足湯に入れたり、
身体を拭いたり、病院へ連れて行ったり、
こまごまとやることは尽きない。
そして、バタバタと息子の下へ
車をかっ飛ばして帰る。
これだけだと、結構ヘヴィーな
毎日のように受け取れる。
それでも、私の現実は、
今のところ
とりあえず穏やかである。
この現実も、決して嫌なこと
ではないと捉えることができるし、
心のどこかで自分が望み、
それに気づけることがあるのだから。
自分の家に帰って日常を送ると、
何もなかったかのように、
私は、私だけの時間を過ごすことができる。
何の変哲もない毎日を。
好きな時に好きな水を飲めて
幸せだな～と実感する時間。
他人基準で現実の幸せを
考えるから、
いかにも今ある人生が、
他人と比較するからこそ、
問題だらけの不幸人生のように
捉えてしまうのだ。
私の現実は、私の現実でしかない
のだから、人がどう思おうが、
人の基準で考えること自体が
可笑しなことで、
自分でどう捉えるかで見れば、
何一つ不足してなどいない。
ただ、それが起こっているという
私だけの現実。
自分のどこかで設計してきた
現実は、どんな現実でも
喜んで生きてみてもいいのだ。
自分の家で過ごす時間に
気づいてみて、
そう言えば昔、母が、
「目の見えるところにいない人
のことは、気にならない」
と話していたことを思い出した。
学生時代は、過干渉な母が、
何から何まで気にかけてくれて
それが当たり前と思い込んでいたが、
留学して、初めて一人暮らしをした時、
母は、電話も手紙もしてこなかった。
数年後に日本に帰宅した時、
母からその言葉を来聞いた。
目に見えているものが「今」であって、
その瞬間瞬間を大切にしていれば、
いつだって自分の人生を
生きることができる。
今は、自分の人生から
よそ見をしない練習期間
ということにしておこう。
ここでこうして、
パソコンに向き合い、
言葉を電波に乗せることだって
出来ているのだから。
さぁ、何が今の私をＨＡＰＰＹに
させてくれるだろうか？
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では、きらめきの中で
自分にとって
スッキリな一日を
お過ごしください
Thank you for reading this.
Hugs and kisses.