午前4時ごろまで寝つけなかったです。

睡眠導入剤を飲んで4時間て、どこに導入の要素あるん。

 

腹パンで薬を飲んだのがいけなかったのかもしれません。

午前4時を過ぎたころに急に眠気がやってきて、

それで眠ってしまったらもう朝は起きることができませんでした。

 

気付いたら午後1時。

 

トラちゃんのお弁当の下ごしらえを万全にしていた日に限って、

こんなことになるなんて悔しいです。

 

 

さて、今回は読書録回です。

 

家族依存症 齋藤学(精神科医) 

新潮文庫

平成元年刊行から11年の月日を経て、

大幅に加筆し文庫化されたという経緯のある本です。

 

 

この手の本は、若いころから沢山読みました。

知識として書かれている内容に知らないことはなかったという程でした。

 

それでもこの本をこのタイミングに読むことは、

大きな自然な流れの導きとわたしはとらえています。

今読めて、ハッとすることができることが、

本とのほんとの出会いの醍醐味です。

おっとOG(おやじギャグ)失礼。

 

 

 

 

わたしが赤ちゃんだった頃、

きっと母は病んでいたんだと気づかされました。

 

少なくとも姉が赤ちゃんだった頃よりもうんとずっと病んでいたと思います。

 

わたしが幼児期、学童期、青年期を通して、

母も姉も家族全体が病んでいたんだと気づかされました。

 

わたしが病むことは当然の流れだったんですね。

 

 

一方で本人たちには病識がなく、今も元気に楽しく暮らしています。

わたしが家族の問題を背負ったおかげで、

他の家族が精神疾患から回避できた可能性が考えられます。

 

 

 

少し本書から話は逸れますが…

 

わたしの父はサイコパスの傾向があるとみて間違いないです。

ただ知能が平凡だったから、犯罪も犯さず、活躍もせず、

見過ごされてきたのだと思います。

父の父、私にとっては父型の祖父も明らかにサイコパスの傾向がありました。

 

祖父は兼業マタギだったので、猟銃を持っていました。

熊を打ちに出かけていましたね。

それから家畜の屠殺を頼まれれば嬉々として出かけて行ったと言います。

通常の人間は屠殺作業を嫌うため、

ちょっと遠くの村からも依頼を受けるような人物であったと聞いています。

非情でも損得勘定に優れていますので、

猟銃を持って動物たちを殺すことで良いガス抜きになり、

殺人を犯さなかったのだとわたしは考察しています。

 

 

ちなみにわたしはサイコパスの傾向がまったくありません。

 

 

サイコパスもグラデーションの濃淡があると定義するのなら、

わたしの姉は淡いサイコパス傾向者です。

損得勘定のみで行動し、他人の痛みに非情なまでに鈍感です。

平気で人を陥れますし、自分という存在は決して傷つきません。

 

 

この悪魔のような血統は、

知能の凡庸さに救われ、

人を殺めず、組織を束ねず、刑務所とも名声とも無縁でいられたケースです。

 

サイコパスだからと言って必ずしもシリアルキラーではないという理論がありますよね。

わたしはいつも深く頷いていました。

 

 

 

 

さて話は戻りますが、

家族の中で、父からひどい暴力を含む虐待を受けていたのは

わたしだけでした。

 

父は意図的に妻と長女には暴力を振るわなかったと私は考察します。

それが、父のやり方です。

 

経済的に無力な母、

損得勘定のみで行動する自分の分身のような長女、

 

次女が虐待を受けていても、

誰も助けに来てくれるはずもありません。

 

 

母も姉も目をそらして、

ただただはけ口自分に向かないことのために、

暴力や心理的虐待を容認していました。

 

 

一方母は、長女に対しても心理的虐待を行っていました。

わたしは、同じく心理的虐待もありましたが、やはり手を上げられることもありました。

母は癇癪持ちで感情を上手くコントロールできない人物でした。

それから、系譜としてはごく軽い統合失調症の傾向にあてはまる症状がありました。

 

 

 

家庭環境は複雑ではなく、離婚歴のない単純明快な核家族でした。

なので誰も家族の病に介入できませんでした。

 

 

母と姑の関係は最悪でした。

姑とだけではなく、母は自分以外の誰とも良好な人間関係を構築できない人です。

他者と社交するにはあまりに直情的で考えが幼すぎるからでしょう。

 

 

愛情深い母ですが、

育児はバチクソ下手糞で、

わたしが自分自身の育児経験をもってしても、

母が気の毒に思えるほどです。

 

 

この先の私の精神疾患の治療に、

この気付きをどのように役立てようかと思案しています。

 

良いタイミングで出会えた一冊でした。