今流行りの言葉「親ガチャ」 これは自分の親はガチャガチャで出すみたいに誰に当たるかわからないから、遺伝や家の条件、優雅な家庭か貧乏な家庭など選べない!という若者の言葉。

これをお笑いの内容にして眠たくならないように日本史の土地制度のトークをしてみた。飛鳥時代から大宝律令の律令制によって法律が作られてきた。当時は土地と人民は朝廷(国)のものであるという公地公民制といっていた。今でも小中学校は義務教育だから人は半分は国のものである。完全に家族のものだったら義務教育もなくて家庭で必要なことを教えていくということになるから。その公地公民制の土地は班田収授の法といって、6歳以上の全員に口分田といった最低限の土地を与えられていた。具体的には男性は2反(2400平方メートル)で女性はその3分の2を。相続や贈与なんてない。本人が死んだらその土地は国に返すことになる。考えようによったら全員が公平なシステムだった。親ガチャなんて無い時。しかし、農民が口分田を開墾して朝廷に納税する義務があって、納税しないと口分田をもらえないという決まりがあった。だから納税から逃れるために開墾しないで口分田から逃げる農民が多くなって朝廷が困って、新しい制度で墾田永年私財法というのが始まった。個人で土地を開墾してそれを永遠に自分の物に出来て国に返さなくてよい制度である。墾田永年私財法は743年に始まったから、「無しさ返還は」と覚えた。これはそれ以後ずっと続く土地制度になる。しかし、全員が土地を公平にもらえてた口分田の班田収授の法に戻すべき!と反対する人も多かったが豪族が全く賛成しなかった。そのずっと先の江戸時代には相続制度が強くなって、土地や家を相続する人がいないと没収するというふうに武士が土地の権力を握っていた。今では相続や贈与はするしないは自由だが、それらを廃止して名義人が死んだら、その土地や家は国に返すべき!といったふうに相続や贈与に反対する人もいる。全員が自分の土地や家は各自自分で買いましょうといったことを勧めようという派である。それは親ガチャが気にいらなくてそうなる。優雅な家庭に生まれた人と貧乏な家庭に生まれた人との差が出る親ガチャ問題である。でも相続や贈与を受けた人が責任を持って名義人だった人に借金があったら返済することと、大きな土地や家を相続、贈与することになると税金を多額に払うといった法的なことで解決出来ている。自分が思うには口分田の時代みたいに成人になった全員に国が最低限の土地や家を与えて、本人が死んだら国に返すという方針がいいと思う。少子化で人が減っていったら、ずっと先には1人ずつに国が最低限の土地を与える時代になるかもしれない。