「二人は付き合ってんだから」


少しの沈黙。


その事実はここにいる5人しか知らない。

隠しているつもりはないが、聞かれないのでみんな知らない。


付き合っているが、好きかと言われれば…


高木 「いいよ!俺の認めた女の料理、

    食ってみろ!みんな、惚れちゃうよ?ww」


慧 「なんか今日の高木おかしくない?

   キャラ定まってないよ?www」


あはははは

みんなが笑う

だから、私も笑う。



昔からそうだった。

周りの空気ばかり読んでた。


先輩に告白されたときも…




――――――好きです。俺の彼女になってください――――――



びっくりした。告白されたの、初めてだったから。

周りには慧ちゃん、涼、知念君がいた。




みんなの目が、期待が、話題が…

全てが私のほうを向いてた。




どう答えればみんなの期待にこたえられるんだろう。




そればかり考えてた。


それで後悔したこと、何度もある。

もうしないって、弱い自分と葛藤したこともある。



…でも


やっぱりいつも、空気を読んでしまう。




けど今は……後悔は、していない。





つづく