ビートルズ解散時のジョンの心情 | John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

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ハンドメイド・エフェクター・ブランドBOOROCKS(ブロックス)のスタッフによる、音楽(BEATLES & Fender)と映画の気ままなブログ。

こんにちは・Johnです。
ビートルズ関連の事実に基づたフィクションをお送りしていますが、今日もその続きです。楽しんでください。




ビートルズ解散時のジョンの心情


 『あの日、ポールは俺からビートルズを奪ったんだ。ビートルズは俺がロックンロールを弾きたくて作った俺のバンドだ。俺のものだったバンドなのにポールがバンドを牛耳り始めて、今度は勝手に抜けやがった。あいつが俺からビートルズを取り上げたんだ。ビートルズでロックンロールができなくなったので、自分で自由にできるプラスティック・オノ・バンドを作ったんだ。でもなくなってみて初めて分かったけど、俺はビートルズを愛してた。無くなった時のこの喪失感は何だ?』ジョンは半病人のように青い顔をして自宅に閉じこもっていた。この状況を見て、妻のオノ・ヨーコはジョンに診察を受けるように勧めた。

 その勧めを受けて、ジョンはアメリカの著名な心理学者、アーサー・ヤノフ氏の治療を受けた。同氏の有名な療法、彼の唱えるプライマル・スクリーム療法である。この療法は、大きな声で叫ぶことで心にわだかまることをすべて噴出させるのである。この療法の影響下で録られた曲が「マザー」である。ジョンの中にはビートルズのこと同様に、母に対するわだかまりがあったのだろう。確かにこの曲ではジョンが絶叫を繰り返している。つまりビートルズが無くなったことによって、ジョンは治療を受けなければならないほどのダメージを受けていたのだろう。

 この後、ジョンは執拗に歌詩でポールを攻撃している。このわだかまりが非常に大きかったことを物語っている。3年後にポールが実際にニューヨークにあるジョンのダコタ・ハウスを訪ねるまでこのわだかまりは存在し続けた。こう考えると、ビートルズ末期においてジョンとポールが仲違い状態のあった原因は、ポールがビートルズをジョンから奪って行くという恐怖感にあったと思われる。それほどにジョンはビートルズを愛していたのだ。