私、実はクラシックもジャズも聴きます。高校時代にクラシック好きの友人とジャズ好きの友人がいて、自分の元から好きだったロックと共に、同レベルで聴くことができるようになりました。頭の柔らかい時期に何でもやっておくというのは、歳をとってからの生活も豊かになります。若い方、ぜひ今、何でも聴いて、何でもやってみてください。
さて今回聴いたクラシックというのは、マーラー作曲の交響曲八番「千人の交響曲」でした。小沢征爾さんが1980年にボストン交響楽団を指揮して録音されたものです。マーラーは20世紀初頭まで活躍していた、言わば近代作曲家の代表格だった人ですね。
(小澤征爾指揮・ボストン交響楽団・タングルウッド祝祭合唱団/LP「マーラー/千人の交響曲」)
マーラーのこの交響曲第八番は1910年に初演されましたが、特徴的なのは、これまでの楽章制を取り入れず、二部の構成となっていて、彼の作品中で最も大きな編成の、スケールの大きな作品です。管楽器、打楽器も編成数が多く、マンドリンまで加えられています。さらに、独唱にソプラノ3人、アルト2人、テノール、バリトン、バス各1人、加えて混声合唱と児童の合唱が加わるのです。
楽曲に関しては、近代に登場したストラヴィンスキーなどの12音階を多用した作風ではなく、教会音楽のような古典的手法を取り入れつつ、金管楽器の響きを大胆に取り入れたダイナミックさも併せ持っている大作です。
この時期の小沢さんはボストン交響楽団の常任指揮者として、脂ののっていた時期で、特にダイナミクスのある楽曲には定評がありました。個人的には小沢さんとサイトウ・キネン・オーケストラのブルックナー交響曲全集が素晴らしくて、大好きです! 取り分け、サイトウ・キネンの弦の響きは至福です!
それはさておき、このレコードには私の従姉が合唱で加わっているのです。当時従姉はボストン在住で、タングルウッド祝典合唱団に加わっていました。そんな訳でこの曲を聴き始めたという次第でした。お蔭で、マーラーの交響曲はすべて揃えてしまいました。
皆さんもたまにはクラシックを聴いてみませんか。