ビートルズ、シングル盤私的雑感(その164)/『Ticket To Ride/Live盤』(1) | John's BOOROCKSブログ-I Love The Beatles, Fender Guitars & Movies!

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今回も1960年代から70年代にかけて、世界中で数多くリリースされた各国独自のビートルズのシングルの話です。今回は、1977年にフランスで企画されたライヴ音源のシングル『Ticket To Ride /Dizzy Miss Lizzy』の話です。


(フランス盤シングル『Ticket To Ride /Dizzy Miss Lizzy』)

このシングルは、1977年にリリースされたビートルズ唯一の公式ライヴ・アルバム『The Beatles at the Hollywood Bowl』のプロモーション目的で、フランスだけでリリースされた珍品です。何が珍しいかというと、このシングルは、同ライヴ・アルバムの音源を使用した唯一の公式シングルなのです。

このライヴがレコーディングされたのは、1964年と1965年の夏のアメリカ・ツアー時のハリウッド・ボウル公演のものでした。1964年、1965年と二年続けてライヴ・レコーディングされたにもかかわらず、リリースに至らなかった音源を、ビートルズの解散後の1977年になって改めて引っ張り出してきたのは、大きな理由がありました。この時期にもう一枚のライヴ・アルバム『The Beatles Live! at the Star-Club in Hamburg, Germany; 1962』のリリースが喧伝されていました。これがハリウッドボウル・ライヴがリリースされる、直接的な原因でした。

(ビートルズの1962年のライヴを収録したライヴ・アルバム『The Beatles Live! at the Star-Club in Hamburg, Germany; 1962』)

デビュー前のビートルズは、ハンブルグの長期巡業で演奏力を鍛えたことは有名ですが、EMIとの契約が整った後の1962年12月にも、最後のハンブルグ巡業の契約が残っていました。ハンブルグのスター・クラブで行われたビートルズ最後のハンブルグ巡業は録音され、そのテープはテッド・テイラーという男が保管することになるのですが、そのあたりの事情に関しては以前のブログに書きましたので、よろしければコチラをどうぞ。

ビートルズ及びEMI側では、寝耳に水のライヴ盤リリースに驚きました。しかも本人たちには全く不本意な音源であり、これを阻止するための訴訟を起こしますが、結局敗訴してリリースが決まりました。急遽、EMI側ではキャピトルの保管庫に仕舞ったままであった1964年と1965年のライヴ・レコーディング音源を引っ張り出し、これを例のライヴ・アルバムにぶつけてリリースすることにしたという次第でした。

この続きはまた明日に。